「8月、君に会いたい」
8月が来ると、君の事を思い出す。
少し子供っぽくて無邪気な君。
くるくると変わる表情、裏のない言葉、曇りのない笑顔、打算のない善意。
今まで僕の周りには仮面を被った、大人ぶった、善人ぶった人しか居なかったから、とても驚いた。
君の全てが僕にとっては新鮮だった。
そして、君のおかげで少し世の中の見方が変わった。
僕が疑っていた偽善の中にも善意はいっぱいあったし、言葉の裏も、相手を思い遣るが上の物もある事を知った。
世の中が汚れていたんじゃなくて、裏切られて傷付いた僕が、もう二度と裏切られたくなくて勝手に裏を読んで、疑って、悪く受け止めてた。
きっとあのままだったら、僕はとんでもなく嫌なヤツになってたと思う。
そして、寂しいヤツになってたと思う。
君が、僕に気づかせてくれた。
君が、僕を変えてくれた。
君はもうこの世界には居ないから、もう二度と君に会う事は出来ないけど。
でも、君と出会った8月になると、よりいっそう君に会いたい気持ちが溢れる。
君に会って、お礼を言いたい。
君に会って、まだまだ学びたい事もいっぱいある。
でも、それはもう無理だから。
だからせめて、君が教えてくれた事を忘れずに、この胸に君を抱いて生きて行く。
それが、君が生きた証になると思うから。
君の善意の欠片を、この世界に残し続けたいから。
「眩しくて」
陽射しが強い季節で、普通にしてても世の中が眩しい。
目を見開いて歩くのも辛くて、自然と少し薄目になる。
そんな中、君が居ると余計に眩しく感じる。
きっと僕の大好きフィルターがかかってるんだと思うけど、でもホントに眩しいんだよ?
そんな君が大好きだよ。
「熱い鼓動」
私の耳元で、貴方の熱い鼓動が聞こえる。
速いリズムで、忙しない。
でもきっと、私の鼓動も同じ。
2人で同じ気持ちを共有出来てる証拠だね。
時間が経つにつれて、きっとことドキドキは少しずつ他の気持ちにカタチを変えて行くのだろうけど、お互いに思い遣る気持ちは変わらずに居たい。
この熱さが温かさに、ぬくもりに変わる頃には、きっと2人の関係性も今より進んでると、信じたい。
「タイミング」
昔はよく「結婚は勢いとタイミング」って言われてた。
私はずっと結婚願望もなくて、むしろしたくないと思ってたし、プロポーズされてもいつもはぐらかしてばかりだった。
たから、まさかそんな自分が結婚するかどうかで悩む日が来るとは思ってなかった。
で、勢いもないし、これはやっぱり止めるべきやな、とか思ってたんだけど、友達に「いやいや、この年になると勢いはもうないから、タイミングだけやよ?あんだけ結婚嫌がってたのに即お断りじゃなくて悩む位やし、今がタイミングなんじゃない?」って言われて、何か妙に納得出来て、結婚決めちゃってた。
それが正解かどうかは今でも自信はないけど、いやむしろ失敗か?と思う時も多いけど。
でも、小生意気だけど可愛い娘に恵まれ、旦那にも不満はあるものの、それはお互い様だろうし、まあまあ良しとしよう。
ってそう思うとホント、人生においてタイミングつて大事だと思う。
今じゃなくてもいい事、今じゃないと駄目な事。
いつでもいいけど、今がベストな時の事。
色んなタイミングを見逃さず、少しでも人生がより良い物になる様に、キチンと目を開いて、周りを見ていきたいと思う。
「虹のはじまりを探して」
子供の頃は虹の始まりを見つけて、そこから虹の上を歩くのが夢だった。
その内にそんな事は出来ない事を知って。
虹だけじゃなく、色々夢見てた事とか、サンタがいないとか、現実を一つ一つ知って行き。
それは知識が増えたと言う事だけど、でも知る度に一抹の寂しさも覚えた。
知識は多いに越したことはないけど、でも、きっと世の中には、知らなくてもいい事や、知らなくても困らない事もあると思う。
けど、知ってしまったなら、それを自分の中でどう理解し、どう消化するか、だと思う。
色々現実を知ってしまったけど、逆に色々知ったからこそ出来る事もある。
要は人生楽しんだ者勝ちだと思う。
人に迷惑をかけない範囲で、沢山の「楽しい」を見つけて、力一杯楽しめばいいと思う