「まだ見ぬ世界へ!」
年を重ねるにつれて、初めての事が少なくなってきた。
子供の頃は、初めての事が殆どで。
見る物、聞く物、全てが目新しく、珍しく、刺激があった。
でも、段々と経験を重ね、知識を身につけるにつれ、感動する事も減って行き、「ふう〜ん」とか、「へぇ〜」位になっていった。
きっとそれは経験の多寡ではなく、自分の心持ちが変わったのだと思う。
好奇心とか、探究心とか、そんな大事な物を、経験と引き換えに支払ってしまったのだと思う。
でも、まだまだ世の中には見知らぬ世界がある。
それらを知る時に、うっすい感動だけだと勿体ない。
もっと貪欲に、もっと激しく。
新しい世界を楽しもう。味わい尽くそう。
同じ人生なら、知り尽くして、味わい尽くして、楽しみ尽くそう。
飛び出そう、まだ見ぬ世界へ!
味わおう、まだ見ぬ世界を!
「最後の声」
もし許されるなら。
貴方の最後の声は私が聞きたい。
それが愛の言葉でも、例え不満だったとしても。
貴方が最後に言いたかった事は、私が聞きたい。
貴方の全てを受け止めたいから。
そして、私の最後の声も貴方に聞いて欲しい。
貴方は私の声を聞こうとして、きっと私の口元に耳を近づけるだろう。
そして、あえて私は声を出さない。
貴方が一生懸命私の声を聞こうとしてくれる様に。
貴方の神経の全てが私に向く様に。
最後の最後まで、貴方には私を見ていて欲しい。
私の最後は、貴方に埋め尽くされたい。
「小さな愛」
愛に大きいも小さいもないよ。
相手を大事に想う気持ちだから。
小さくても、大きくても。
それは変わらず尊い気持ち。
「空はこんなにも」
空はこんなにも青いのに。
空はこんなにも広いのに。
空はこんなにも皆の上に平等なのに。
私の心は晴れず。
ただ貴方だけを追い求めている。
貴方はこの空の上に居るの?
少しでいいから、顔を見せてよ。
会いたいよ……
「子供の頃の夢」
娘の子供の頃の夢。
「大きくなったら犬になりたい」
……可愛いけど……せめて人で居て……