「記憶」
もし記憶がなければ、今の私を形作る物は何なのだろう?
生き方、考え方、選ぶ物、避ける物。
全てが自分の経験の記憶や、得た知識の記憶から成り立っている。
じゃあ、記憶が私なの?と言うとそうでもなく。
私の一部が私の記憶なのに、でもそれがないと「私」と言うアイデンティティは確立出来ない気がする。
そんな私のとても大切な記憶の中に、今まで関わってきた人達がいる。
良くも悪くも関わって、私に何らかの影響を与えた人達。
嬉しい事は、感謝の気持ちで。
腹が立つ事や悲しい事は、次に繰り返さない様に戒めとして。
どんな記憶も、私を形作って、成長させてくれた大切なパーツだから、これからも大切にしていきたい。
「もう二度と」
もう二度と逢えない貴方だけど、あと一度だけでいい。
逢って伝えたい事がある。
「何故あの時言葉に出来なかったのだろう?」
自問自答しながら、後悔の渦に飲み込まれている。
たった一言なのに、どうして言えなかったのだろう?
あの時は、もう二度と逢えないなんて思わなかった。
いつでも言えると思っていたし、もし言えなくても悔やむ程の事ではないと思っていた。
それが浅はかだったと気づくのは、いつだって取り返しがつかなくなってからで。
そして、今日も又後悔を抱えながら、もう二度と逢えない貴方に想いを馳せ続ける。
言えなかった言葉の、伝えられなかった想いの重さを噛み締めながら。
「雲り」
外は晴れているのに、私の心の中はずっと曇りか雨。
貴方が去ったその日から、ずっと私の心は晴れない。
でも、よく言われる事だけど、止まない雨はないし、例え曇りでも雨天ではないし。
だから、晴れなくても、せめて曇りで、心穏やかに過ごしたい。
いつか、心から笑える日が来るまでは。
「bye bye…」
貴方からの「さよなら。」の一言が、ずっと耳にも胸にも残っている。
いつか、囚われた私の心が解放される日を信じて、今はただ時間を消費している。
いつか、は何時なのだろう?
わからないけど、でも、今の私にはその日をただ待つ事しか出来ないから。
貴方を忘れる日を、待つ事しか出来ないから。
「君と見た景色」
僕は忘れない。
君と見たあの景色を。
全てが輝いていて、美しく見えていた。
そして、僕達の関係が変わってしまった今でも、その景色は変わらずそこに在り続ける。
変わらない物も、移り行く物も。
全てが美しくて、愛おしくて、哀しくて、優しい。
だから、僕は忘れない。
君と見た景色も。
君との思い出の全ても。
狂おしい程に、君を愛した事を。
全てを、忘れない。