「花の香りと共に」
私も娘も香水が大好きで。
基本は花ベースの物がお気に入りなんだけど、最近はお茶系も気に入ってる。
それで、私と娘が普段から気をつけているのが。
まずつけ過ぎない様に。
嫌いな人もいるだろうし、つけ過ぎで臭くなったら本末転倒だし。
周りの迷惑になったりしない様に、気を付けてる。
あと、香水を付けたいが為に、柔軟剤とか洗剤は無香料かせいぜい石鹸の香りにしてる。
でも、こうやって気にしてるけど、それでも化学物質過敏症の方からしたら迷惑なんだろうな、って思う。
それでもやめられなくて、ゴメンナサイって思いながら、迷惑にならないように楽しんでる。
生活していく上で、どうやったって必ず誰かに迷惑をかけてしまう。
気をつけてても、気づかない事や気づいててもちょっとだけ、って。
でも、それを言い出したら何も出来なくなるなる。
大事なのは加減だと思うから、加減をキチンと気にしながら生きて行こうと思ってる。
だから、ちょっとだけ、許してください。
でも、もし何処かで迷惑だと思ったら言ってください。
気づかない事や知らない事もあるから、教えてください。
「心のざわめき」
人の善意に触れると、心が安らぐ。
そして、人の悪意に触れると、心がざわめく。
明確な悪意にはこちらも対峙しやすいけど、よく見なければ気付けない悪意とか、考えようによっては善意にも取れるような悪意とか、一つ一つは怒る程の事ではないけど、積もり積もって我慢出来なくなる悪意とか。
そんな、地味~に嫌な感じの悪意は、ホントに地味にダメージが溜まるし、我慢出来ない程ではないけど、心がざわめく。
どう対処すれば良いのだろう?
無視する?聞き流す?ハッキリ「嫌!!」だって言う?
でも、どれも相手には悪気がなかったり、悪気があっても巧妙に善意に偽装されていたり、悪く考えてるって言われてこちらが悪者にされる危険性があったり。
面と向かって対峙する事も出来ない卑怯な人とか、何も考えてない人の為に、どうして私がイライラしなきゃならないんだろう?って思うけど、そんな人に限って何故か絡んできたり、仕事上で絡まざるを得なかったりする。
最上の方法は今でも解らないし、だからこそ心がいつまでもざわざわするけど。
でも、悪意にいつまでも囚われていたら勿体ないし。
結局、相手の悪意に傷つかず、イラつきもせず、自分の気持ちを全く動かさない事が一番の対抗策だと思う。
見ざる、言わざる、聞かざる、の精神で、スルーするのが
一番良いと思う。
と大人な部分の私は思うけど、でも本音は。
ずっと我慢しててもそう言う人はつけあがるだけだし、どうせ短気な私は我慢してても、いつかは我慢出来なくなる日が来るだろうし。
どうせいつか爆発するんだから、そしたら我慢した分無駄だし、最初から我慢する必要なくない?と思ってる。
そんな、いつまでも大人になれない私だけど。
でも、狡い人とか悪い人が得する世の中は嫌だし、物解り良く「世の中そんな物だから」とか、「しょうがないよ」とか言わずに、「NO」を突きつける私で居たい。
「君を探して」
私の瞳は、いつも君を探してる。
何故なら……
一瞬でも目を離すとすぐに君は何処かへ行ってしまう。
しかも、足早くてすばしっこいし、小さいから人に紛れてすぐ見えなくなるし、体力無尽蔵だからいつまでも走り続けるし。
疲れて止まっても、ほんの少しの休憩で体力満タンまで復活するし。
もう、どういう事?って感じ。
しみじみ子育てって体力勝負だな、と思う瞬間。
そして、自分の老いを感じてしまう瞬間。
「透明」
貴方の裏表なく美しい心は、限りなく透明に近い真っ白で。
世の中の汚い部分を見ていくにつれ、どんどん黒く染まってしまった私と。
世の中の汚い部分を見てもそれでも、なお人の美しい部分を信じて、美しい部分に目を向ける貴方と。
同じ物を見ていても、私と貴方では見え方が全く違って。
私にはそれが凄く新鮮で、とても教えられる事が多くて。
でも、私は貴方の様になりたいとは思えない。
貴方の辛さを知っているから。
透明な故に、真っ白な故に、傷ついて人知れず泣いている事を知っているから。
だから、私は貴方の様にはならないし、なれない。
でも、その代わりに。
貴方を守りたい。貴方が安らげる場所になりたい。
少しでも、貴方の心が守られる様に。
真っ直ぐで、透明なままの貴方で居られる様に。
「終わり、また始まる」
終わった恋を嘆いても、どうしようもならない。
終わった恋は元には戻らないし、次の誰かを見つけるまでは、ずっとどこかで貴方を引き摺る。
でも、この想いも、いつかは風化する。
何度もそうやって恋を繰り返して、ここまで来た。
それは解っているけど、でも、今のこの気持ちはどうすればいい?
思い出の店を見て貴方を思い出す。
曲を聴いても、香りを嗅いても、似た声を聞いても、似た背中を見かけても。
全ての記憶が貴方に繋がっていき、ただ貴方だけをいつまでも求めている。探している。
今までは、割とすぐに次の恋が始まった。
でも今回は。貴方だけは。
忘れられない。終わらせたくない。終わりたくない。
苦しくても、貴方を想っていたい。
私が納得出来る、その日まで。
次の恋が始まる、その日まで。
初めての、忘れられない恋を、私が誤魔化せる様になるまで。