「君を探して」
私の瞳は、いつも君を探してる。
何故なら……
一瞬でも目を離すとすぐに君は何処かへ行ってしまう。
しかも、足早くてすばしっこいし、小さいから人に紛れてすぐ見えなくなるし、体力無尽蔵だからいつまでも走り続けるし。
疲れて止まっても、ほんの少しの休憩で体力満タンまで復活するし。
もう、どういう事?って感じ。
しみじみ子育てって体力勝負だな、と思う瞬間。
そして、自分の老いを感じてしまう瞬間。
「透明」
貴方の裏表なく美しい心は、限りなく透明に近い真っ白で。
世の中の汚い部分を見ていくにつれ、どんどん黒く染まってしまった私と。
世の中の汚い部分を見てもそれでも、なお人の美しい部分を信じて、美しい部分に目を向ける貴方と。
同じ物を見ていても、私と貴方では見え方が全く違って。
私にはそれが凄く新鮮で、とても教えられる事が多くて。
でも、私は貴方の様になりたいとは思えない。
貴方の辛さを知っているから。
透明な故に、真っ白な故に、傷ついて人知れず泣いている事を知っているから。
だから、私は貴方の様にはならないし、なれない。
でも、その代わりに。
貴方を守りたい。貴方が安らげる場所になりたい。
少しでも、貴方の心が守られる様に。
真っ直ぐで、透明なままの貴方で居られる様に。
「終わり、また始まる」
終わった恋を嘆いても、どうしようもならない。
終わった恋は元には戻らないし、次の誰かを見つけるまでは、ずっとどこかで貴方を引き摺る。
でも、この想いも、いつかは風化する。
何度もそうやって恋を繰り返して、ここまで来た。
それは解っているけど、でも、今のこの気持ちはどうすればいい?
思い出の店を見て貴方を思い出す。
曲を聴いても、香りを嗅いても、似た声を聞いても、似た背中を見かけても。
全ての記憶が貴方に繋がっていき、ただ貴方だけをいつまでも求めている。探している。
今までは、割とすぐに次の恋が始まった。
でも今回は。貴方だけは。
忘れられない。終わらせたくない。終わりたくない。
苦しくても、貴方を想っていたい。
私が納得出来る、その日まで。
次の恋が始まる、その日まで。
初めての、忘れられない恋を、私が誤魔化せる様になるまで。
「星」
私にとっての「星(スター)」は、いつだって貴方。
世界で一番輝いている。
大好きだよ。
「願いが1つ叶うならば」
もし、1つだけ願いを叶えてあげる、と言われたら、何を願うだろう?
非現実的でもいいなら、妄想はどんどん膨らんで、結局万能な物を願うだろう。
でも、もし現実で何か一つ、と言われたら何を願うだろう?
私の一番の望みは今では娘の幸せで。
でも、それって誰かが望んで叶えてもらうのではなく、娘が自分で掴む物だと思う。
与えてもらった幸せも勿論幸せだけど、自分で手に入れる満足感とか充実感とか、それまでの努力によって身に付く能力とかを考えると、やっぱり幸せは自分で掴むに限る。
そう思うと、叶えたい願いは何だろう?
大きい事を考えれば、結局戦争がなくなればいい、とか世界平和とか、飢餓や貧困がなくなればいいとか、そんな事になる。
でも、人に欲がある限りそれは残念ながら叶わない。
だったら、もし。もし叶うならば。
小さな不幸や、事故や、天災が。
頑張ってる人や、人に迷惑をかけない様に気遣う人を、人に感謝出来る人を、避けて通ってくれればいい。
幸せは与えなくても、そうやって生きている人達は、きっといつか自分の力で幸せを掴めるだろうから。
だから、不幸を与えないで。
そして、理想論だけど。
そんな幸せの中で、人に優しく出来る人が増えていけば、少しずつ世の中は良くなると思う。
そして、利己的でホントに申し訳ないけど、そんな世の中なら娘を含めた私達の大事な人達も、幸せになり易いと思う。
そんな事を、夢見て。
そんな事を、願いたい。