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2/18/2025, 10:50:11 AM

「手紙の行方」


あの手紙は何処へ行ったの?
大切な、手紙。
誰にも見られたらいけない、大切な手紙。

貴方の事は良く知ってる。
だから、貴方が片付けそうな場所は全部探した。
でも、見つからない。

どうしよう?
あの手紙を人に見られたら。
誰かに見られる前に処分しないと……

でも、これ以上何処を探せばいいの?
ただただ時間は過ぎて行くし、気持ちは焦るし、もうどうしていいのか解らない。

二人だけの秘密の、大事な手紙なの。
何とかして見つけたいの。

でないと、貴方が見つかった時に、私の罪がバレてしたう。
詐欺?横領?自殺教唆?
罪名は解らないけど、兎に角私が困る事になるのは確か。

だから、探さないと。
焦る私は貴方の部屋を漁る。

そして。
ドアが激しくノックされる。
ドアスコープの向こう側には、数人の男達。
家の前には覆面パトカーらしき車。

もう、逃げられない。

何処かで朽ちているだろう貴方が、笑った気がした。
「君の探してる手紙は僕が身につけてるよ」
何処からか、貴方の声が聞こえた気がした……


2/17/2025, 11:10:07 AM

「輝き」


君はいつも輝いている。
笑顔も、真剣な表情も、悩んでる表情も。
全てが輝いていて、眩しい。

何でなんだろう?他にも可愛い子や綺麗な子はいっぱいいる。
でも、何故か君が一番輝いて見える。
僕が君を好きだから?
そもそも何で僕は君を好きなの?
元々君を好きだと思ったのは、何だか他の子より君が輝いていたから。

これじゃあ、鶏が先か卵が先か、と同じで、君が輝いている、君を好きな理由が解らない。

で、うんと考えた。で、気づいた。
君はいつも誰よりも一生懸命だからだ。

失敗する事もあるし、試行錯誤しながら悩んでる時もある。
決して正しい事ばかりをしている訳でもない。
でも、君はいつも誰よりも一生懸命で。
それに、もし自分の一生懸命が人に迷惑をかけたり、間違っていると気づいたら当り前に謝れて、方向修正も出来る。
いつも全力で生きていて、全力で考えて、全力で走っている。

僕はどちらかと言うと、いつも一歩引いて物事を見るタイプだから、そんな正反対の君が眩しくて。
決して君みたいになろうとも思わないし、なりたいとも思わないけど、でも君の凄さや素晴らしさは解るから。
君の輝きは、ちゃんと僕に届いているから。

だから、君が、好きだよ。

2/16/2025, 11:13:24 AM

「時間よ止まれ」


今までの人生の中で、何回時間が止まって欲しいと願っただろう。

貴方と過ごす幸せな時間。
子供と遊ぶ時間。
遊んでいる、笑っている、子供や家族や、幸せな人達を眺めている時間。
旅行先で、綺麗な景色を見て、美味しい物を食べている時間。
試験やテストで、残り時間が足りない時にも思ったかな。

家族が死病に冒されて余命僅かと宣告された時も、心の底から思った。

でも、当り前だけど時間は過ぎて行く。
良くも悪くも、止まることも早まる事もゆっくりになる事もなく、一定のスピードで過ぎて行く。

だからこそ、その時間を、一瞬一瞬を、大切に生きなければ、と思う。
時間は止められない。取り返せない。
振り返って、次に同じ事をする時の参考には出来るけど、その時に戻ってやり直す事は出来ない。

だから、かけがえのないもの「今」を、大切にして行きたい。

2/15/2025, 1:26:38 PM

「君の声がする」


遥か遠くから君の声が聞こえる。
周りには沢山の人がいるのに、僕の耳には君の声だけがハッキリと聞こえる。
特別響く声でもないし、大きいわけでもない。
でも、僕の耳は君の声を取捨選択して、確実に聞き分けてる。

声だけじゃない。
遠くても、人が沢山居ても、君の姿を見つけられる。
君の全てが僕の全てで。

いつも君を見ているから、困ったら助けを求めて。
君にはいつも笑顔で居て欲しいから、悲しい事や辛い事があったら、相談して。
僕に出来る事なら何でもするから。
何度でも言う。君は僕の全てだから。

不意に君が振り向いて、ズカズカと僕の所にやって来る。
そんな君が僕に願ったただ一つの事。

「もう後をつけるのは止めて!!このストーカーが!!」

2/14/2025, 1:00:40 PM

「ありがとう」


ありがとう、と言う言葉は、とても尊いと思う。
言う側も、言われる側も、嬉しい気持ちになれる。

仕事でも、プライベートでも、その一言があるだけで、もうギリギリ、無理と思ってても、もうひと頑張り出来る。

それが自分のやる気になるし、達成感にも繋がる。
でも、だからこそ逆に。

悪く使おうと思うと、仕事で言えばやりがい採取だったり、恋愛で言えば依存や甘えになったり。

本来はとても尊くて、大事な言葉なのに、だからこそ、悪く使われるととんでもない事になってしまう。

だから、言う側も言われる側も、気をつけなければならないと思う。
尊い「ありがとう」をキチンと使って、キチンと気持ちを表せる様にしていかないと、と思う。
「ありがとう」に甘えない様に、自分を戒めていようと思う。

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