「あたたかいね」
怪我をしたり、病気で弱っている時。
普段は余り見えていない、人の温かさが身に染みる。
世の中には、とことん嫌な人がいる事も事実だけど、でも、それ以上に優しい、温かい人が居ると思う。
人が困っている時に誰も助けなくても、中には助けたくてもどうすれば良いか分からない人がいるかも知れない。
以前に助けようと声掛けをして、拒絶されて声を掛ける事を躊躇っている人も居るかもしれない。
助けたいけど、最近は物騒な、人の善意を逆手に取る嫌な犯罪もあるから、怖くて声を掛けられないのかもしれない。
きっとそんな人が多くて、だからこそ、目に見えて困っている時は、割と誰かが助けてくれて、しみじみと「人って、捨てたもんじゃないな。温かいな」って思う。
何だか嫌な人達ばかりが目立って、つい物事を勘繰ったり悪く受け止めたりして、真っ直ぐに人助けが出来なかったり、譲るべき時に譲れなかったりがある。
狡い人が人の善意につけこんで、得をするシーンを何度か見ると、狡い人に得をさせたくない、って気持が働いてしまって、周りが敵に見えてしまう。
善意で声掛けをしたのに、悪く受け止められて怒られたりすると、もう二度とそんな事しない、って気持になる事もある。
でも、それでホント助けが必要な人を助けられなかったりしたら本末転倒。
だから。
たとえ100人の狡い人が得をする事になっても。
悪意のある人に悪く受け止められて、悪く言われても。
1人の善人が救われればそれでいいと思う。
財布を拾って届ける。迷子に声掛けをする。AEDで人命救助する。バスや電車で席を譲る。
最近ではこんな当り前の事も、リスクを考えると当り前に出来なくなってきてるけど。
でも、1人の善人を救う為の努力を皆が止めると、必要な人に皆の善意が届かなくなる。
だから、狡い人に惑わされず。
性悪説を信じて、人を責める人に惑わされず。
性善説を信じて、皆が温かく、生きて行こう。
より良い明日の為に。
私達の、大切な子供達に素敵な、優しい世界を残す為に。
「未来への鍵」
私の未来は、どうなっているのだろうか。
今はまだ形の決まっていない、何者でもない私は、一体どうなっていくのか。何者になるのか、なれるのか。
今の、これからの私の選択の一つ一つが、私の未来を形作る。
友達でも、親でも、彼氏でもない。
他でもない私だけが、私の未来を作る。
周りの人や、環境や、色んな事が私に影響を与える。
でも、最終的に私の周りにある全てを取捨選択するのは、私。
私しか、私を変えられないし、育てられない。
私の未来を開く鍵は、私。
でも、閉じてしまう鍵にもなってしまう。
だから、開く鍵で居られるように。
自分を戒めながら、逃げないで色んな事を選択して、次の扉を開いて行きたい。
逃げずに、その時に一所懸命考えて決めた事なら、失敗だったとしても自分の糧には出来るから。
だから、自分で考えて、自分の責任で、扉を開けて、私は進んで行く。
「星のかけら」
貴方との想い出が、心の中に散りばめられてる。
初めて出逢った場所、デートした場所。
手を繋いだ日、抱き合った日。
囁いてくれた言葉、見つめてくれた瞳の強さ。
貴方との時間の全てが、私の心の中にある。
哀しい事や嫌な事もあったけど、振り返れば全ていい想い出になっていて。
全てが輝いていて、まるで星の欠片の様。
宇宙に限りがなく、星も数え切れない程ある様に。
その星の欠片は、もっと沢山余す程ある様に。
貴方との時間の欠片も、どんどんと、これからももっと増えていくといいな、と思う。
その一つ一つを、大切にしていきたい。
どうしようもなく、愛してる。
「Ring Ring」
今はスマホの時代だけど、昔はスマホなんてなくて、ガラケーもポケベルもなかった。
呼び出し音も、今みたいなデジタル音なんかじゃなくて、それこそ「ジリリ」とか「Ring Ring」って感じだった。
で、電話は家電のみで一家に1台。しかも各部屋になんてないし、コードレスでもなくてしっかりコードと繋がってたから、家族に話は筒抜けだった(泣)。
友達とか彼氏との話を聞かれるのが嫌で、お小遣い貯めて長いコードとか、子機になるタイプの電話機を買った記憶がある。
色々不便もあるし、電話代もフリープランなんてなくて話した分だけかかるから、今みたいに気軽に通話出来なかった。
でも、その分1回1回の電話を大事に出来た気がする。
何時でも話せない分、話せる時が幸せだったし、後から思い出して1人でニヤニヤしたりしてた……って、もしかして私怪しい人!?
まぁそれはさておき。
今は何でも便利になって、人と繋がる事のハードルは下がってるし、色んなやり取りも簡単な分軽くなってる部分もある気がする。
決して苦労する方が偉いとか、手間が正義だなんて思わないけど、でも、大変な分貴重で、限られた時間だからこそ考えなきゃならない事もあった気がする。
でも、いつの時代も人の気持ちは変わらないし、相手を大切に思う気持は一緒だと思う。
だから、時代や道具のせいにする事もなく、振り回される事もなく。
自分の、相手の、気持ちを、変わらないものを、大切にして行きたいと思う。
「追い風」
なかなか足が進まない。
行きたくない。
きっと、今日は別れ話をされてしまう。
前々から気づいてたけど、きっともう猶予はないと思う。
だから、待ち合わせ場所に行きたくない。
このままドタキャンしたい。
でも、このままじゃ駄目な事も分かってる。
ただ嫌な事を避けて、現実から目を背けて。
ただ同じ位置で足踏みをして、無駄に体力と気力を使ってるだけ。
前にも進めず、後ろにも戻れず。
ただただ時間を浪費して、誰の為にもならない。
そんなの分かってる。
だから、ちゃんと決心して、自分に言い聞かせて。
何とか思い切って最初の一歩を踏み出して。
それでも、足の動きは悪くて、なかなか前に進めない。
だから。
この追い風。私を押して。
強く、強く、抗えない程に私を押して。
無理やりにでも進ませて。
言い訳なんか考えられない様に。
止まらない様に。
私の決心が鈍らない内に。
私がみっともなくならない内に。