「カーテン」
貴方の部屋のカーテンが揺れる。
貴方は今、部屋の中に居るんだね。
貴方と別れてから、ロクな事がない。
勉強に集中出来なくて、テストは追試だし。
バイトは休みがちになって、クビになるし。
友達も、最初は話も聞いてくれたけど、その内に呆れて付き合ってくれなくなった。
それもこれも、み~んな貴方のせい。
私がこんなに悲しんで、苦しんで、辛い思いをしてるのは、貴方のせい。
なのに、当の本人は、新しい彼女とヘラヘラして。
私だけ苦しいって、不公平じゃない?
貴方の部屋のカーテンが揺れる。
彼女も今、部屋の中に居るんだね。
貴方も彼女も、嫌な目に遭えばいい!!
貴方の部屋のカーテンが揺れる。
赤い炎の揺らめきと一緒に。
「涙の理由」
君が泣いているのは、アイツのせい。
君を裏切って、傷つけて。
僕が、君の痛みを代わってあげられたらいいけど。
僕が、君の悲しみを癒してあげられたらいいけど。
僕が、君の辛さを忘れさせてあげられたらいいけど。
でも、どんなに君を想っても。
君を癒せるのは、笑わせれるのは、アイツだけだから。
君は、どんな事をされても、アイツの事が好きだから。
どれだけ泣いても、一晩中僕に愚痴を言いながら泣き明かしても。
それでも君が好きなのは、アイツだから。
君を笑わせられるのは、アイツだから。
君を見ていると痛々しいと思う時もあるけど、でも、僕が大好きな君が選んだ道だから、僕は引き止めない。
君は、君の人生を思う様に生きて欲しい。
僕は、君が疲れた時に、辛い時に少しでも君を癒せる存在であれば、それでいい。
少しでも君の痛みを取り除ける事が出来たら、それでいい。
「一人じゃない。誰かが居てくれる」君がそう思って、少しでも支えになれるなら。
僕の気持なんて、君は知らないままでいい。
ただ、君が幸せであればそれでいい。
相手は僕じゃなくていいから、いつか君の涙の理由が、幸せの涙に変わるなら、それでいい。
大好きな君が幸せなら、それでいい。
それが、いい。
「ココロオドル」
急遽明日はお休みになった。何をしようかな?
いつもは家事とか、仕事の日に出来ない雑務とか、とにかく何かやらなければならない事に追われるけど、でも明日は。
予定のない、やらなければならない事のない休日。
自分の為だけに使える日。
何をしようかな?
一人映画?一人カラオケ?美術館や博物館もいいな。
ピアノを弾きまくるのもいいし、好きな音楽を聴きまくるのもいいかも。
どうしよう、何か考えるだけで心躍るし、ウキウキが止まらない。
多分、こうやって考えてる時が一番いい時間なんだよね。
だから、もう少し考えて、この時間も楽しもう。
そして、明日はもっと楽しもう!!
「束の間の休息」
毎日が時間に追われてる。
仕事、家事、子供の世話、夫の世話、町内や学校の仕事、実家の用事、書類とか提出物の確認や記入。
1日は24時間じゃ足りないよね?
自分が何人かいればいいのに、とか、1日がせめて30時間あれば自由時間もあるかも、とか、夢みたい事を考えたりして。
でも、限られた時間だからこそ、大切に思える。
束の間の休息が凄く貴重で、有り難くて。
休憩とか自由時間が多いと、嬉しいけどダラダラしてしまって、結果余り有意義に使えなかったりしてしまう。
だから、ないモノもねだりはしないで、今この時間も含めて、楽しみたい。
って自分に言い聞かせたけど、やっぱりもうちょっとだけ時間、欲しいかな?
「力をこめて」
この指に力をこめれば。
そしたら、貴方は永遠に私だけのモノになる。
誰も触れない、話せない、見ることも出来ない。
私だけの貴方になる。
鍛えられた筋肉。筋張った首。
私の指の下でドクドクと脈打ってる。
力をこめれば、この脈打つ動きは止まる。
閉じられた瞳、少し開いた口元。
意識がなくても、整った顔。
力をこめれば、その瞳は二度と何も映さなくなる。
その唇は、言葉を紡がなくなる。
他の子に愛を囁く事も出来なくなる。
貴方が起きる前に。今の内に。
私の中の悪魔が囁く。
少し、この指に力をこめるだけ。
そしたら、貴方はもう誰のモノにもなれない。
私の元にずっと居ることになる。
私だけの、貴方になる。
······これでもう、貴方は私だけのモノ……