「空が泣く」
人は、悲しいと、嬉しいと、怒ると、悔しいと、泣く。
とにかく、感情が高ぶって、自分で処理出来なくなると、泣けてくる。
単純に痛みでも泣く。目の周辺への刺激でも泣く。
空はどんな時に泣くのだろう。
ただ物理的にだけ雨が降り、それが「泣く」と言う事だろうか。
それとも、人々の、生き物の、植物の、地球の痛みでも泣く事もあるのだろうか。
もしそんな事があるのなら。
今の地球の現状を考えると嬉し涙ではない気がする。
人々や動植物の悲しみを感じたり、滅びを見据えての涙だと思う。
だけど、いつか嬉しくて空が泣く日が来て欲しい。
皆が幸せな気持ちで、地球も良い環境で。
夢物語だけど、そんな日が来ると、嬉しい。
夢物語だけど、そんな日が来る様に、皆が少しずつでも、色んな事を気にかけて頑張って行けるといいね。
「君からのLINE」
グループラインでクラスメイト皆と繋がってる。
主には連絡事項やら、ちょっとしたネタやら。
その中に、大好きな君もいる。
密かに君の発言は気にしてて、すぐに読んでる。
皆に対してのオープンな話ばっかだけど、でも君からだと思うと勝手にドキドキして。
そんなこんなで一年が過ぎて、クラス替えもあってみんなグループを退会して。
でも、僕は君が退会するまではしないって決めてた。
そして、君から個人的にLINE‼
「大事な話がある」って。
どうしよう、嬉しい、怖い、楽しみ。
色んな気持ちが重なって、挙動不審な僕。
待ち合わせ場所に行くと、君がいた。
「あのね······彼女いる?」
上目遣いに見てくる君が可愛すぎる。
「えっ?いないよ?」
平気なフリをして答える僕。
「あのね、この娘があなたの事好きなんだって。」
君の影に隠れてる娘がピョコンと顔を出す。
その娘も可愛いんだけど······
そっちか~い、って心ん中で突っ込んだよ。
いや、嬉しいんだけど、そうじゃない感が······
世の中なかなか思う通りにいかないもんだね······
「命が燃え尽きるまで」
どんな事があっても。
どんな危険な場所でも。
自分の立場や命が危なくても。
何があっても貴方を守りたい。
自分の命が燃え尽きる、その最後の瞬間まで貴方を守りたい。
貴方が生まれた瞬間に、一生分の幸せを貰った。
そこから先は、腹が立つ事も悲しまされる事もあったけど、でも貴方がママの子供に生まれてきてくれて、本当に幸せだったから。
貴方の為に生きたいって言うと重荷になるだろうし、そもそも自分がそうしたい、っていうだけの話なんだけど、貴方が幸せでいてくれる事が私の幸せだから。
だから、自己満足で本当に申し訳ないけど、自分の命が燃え尽きるその瞬間まで、貴方を守らせて。守りたい。
一番大事な、貴方だから。
「夜明け前」
よく「明けない夜はない」って言うよね。
確かに必ず夜は明けるし、又夜も来る。
雨も降れば風も吹くし、晴れる日もあれば雪の日もある。
良くも悪くも時間は過ぎて、良い事も悪い事も飲み込んでゆく。
でも、今現在辛い時に、そんな事言われても、わかっているけど慰めにもならない。
みんなわかってるの。辛い事も一生続くわけじゃないし、いい事があるって事もわかってる。
ただ、今が、この瞬間が辛いの。苦しいの。どうしようもないの。
わかってるけど、この気持ちを持て余して。
慰めにも八つ当たりして。
どうすれば良いかわからなくて。
怒りが爆発して暴れたい時もあれば、何もしたくなくて虚無的になる時もある。
でも、その嵐の時間や沈んだ時間が過ぎると、結局は「明けない夜はない」って言葉に縋ってる。
今は夜明け前。だから今からは······って思える。思いたい。
陽が昇るように、希望が、喜びが現れると信じたい。
「本気の恋」
何度も恋をしてきた。
その度に、この恋こそは本物なんだ、って思ってた。
これが、最後の恋なんだ、って思ってた。
でも大体は間違えてて。
その内に段々、恋とか愛とかよくわからなくなってきて。
思い込みなのかな、とか、流されてるだけなのかな、とか、好き好き言われて相手に刷り込まれちゃたのかな、とか。
でも、よくわからないなりにも、それからも恋をしてきて。
楽しい思いも、切ない思いも、嬉しい思いも、哀しい思いも。たくさんの気持ちを抱えて。
そして、今度こそ本物だって思える貴方と出逢えた。
今までの恋が、おままごとにしか見えない程の、本気の恋をした。
貴方と二人で人生を歩んでいきたいと思えた。
貴方との、一瞬一瞬が、本当に愛しいと思えた。
貴方との将来とか、家族でいる姿とか、色々想像もしたよ?
でも、時が経って、やっぱりこれも違っていた事に気付かされた。
だって、お互い本気の恋なら、本物なら裏切らないよね?嘘つかないよね?傷つけないよね?相手を大事にするよね?
偽物だったんだよね。
見せかけだけだったんだよね。
全てが、最初から虚構だったんだよね。
だったら、偽物なら、いらない。
偽物なら、壊してしまえばいい。
貴方との思い出の品物も。
貰ったアクセサリーも。
デートに着ていった服も。
勿論、一番の元凶である貴方も。
そして、今貴方の隣にいるその人も。
姿を見ても思い出せない程までに、壊してしまえばいい。
欠片も残さず、壊したい。