「些細なことでも」
貴方が大好きで、その気持ちがお互いに抑えきれなくなって、それで貴方と結婚して。
幸せだった。
ずっとこの幸せが続くと思っていた。
付き合い始めの頃の様な情熱はなくなっても、穏やかな愛情に形を変えて、幸せでいれると思っていた。
なのに、最近は貴方のちょっとした言葉や、些細な事に腹が立つ。
脱いだ洋服が裏返しだったり。
畳んだ洗濯物をいつまでもそのままにしておいたり。
俗に言う名もなき家事をしない時に腹が立つ。
話しかけてもスマホをいじったまま、顔も見ずに返事された時。
私が言った事を聞き流していて、全然覚えていなかった時。
大事にされてないな、って思うと腹が立つ。
何でも私に任せて、自分で何もせず。自分の頭で考えず、いつも人に丸投げする事も腹が立つ。
一番腹が立つのは、私の事はまだいいけど、子供の事を一番に考えずに、親になったのに自分中心で、いつまでも変わらないところ。
不幸だとは思わないけど、色々腹が立つ。
大きな事から小さな事まで。
何でこんな些細な事でも腹が立つんだろう、って思ってた。
そしたら、ある日突然ストンと納得出来た。
あ、私、この人の事嫌いなんだって。
だから、普通なら許せる事も腹が立つんだな、って。
だからどうってわけじゃないけど、何かわかったらスッキリした。
だからってどうなるわけじゃないけど。
だからどうしようってわけじゃないけど。
「心の灯火」
私は私でしかないのに、人からは色々言われる。
良くも悪くもその人それぞれの価値観で判断されて、評価される。
人の言う事なんかどうでもいいと思うけど、でも鬱陶しい。
そして、普段は気にならないけど、弱っている時とかに、ふと不安になる一瞬がある。
ホントに一瞬で後には引かないけど、確かにある。
でも、何があっても、誰に何を言われても、私には拠り所がある。
若い時は気付かなかった。
寧ろ鬱陶しいと思い、嫌ってた。
でも、今になったらわかる。
私がどうであれ、何であれ。全ての私を丸ごと受け入れてくれる、親。家族。
貴方達の存在が私の心の灯火です。
迷っても、悩んでも、投げ出したくなっても。
自分に自信がなくなっても、自分を嫌いになりそうな日にも。
貴方達が存在してくれているから。
貴方達が私を認めて、愛してくれているから。
心の奥底にいてくれて、間違えそうな時には叱ってくれるから。
だから自分が正しいと思う事をして。
胸張って「これが私」って言える。私でいられる。
有難う。顔を見たら照れて言えないけど、大好きだよ。ホントに感謝してるよ。
これからもよろしくね。
「開けないライン」
噂で聞いたよ?あの娘が貴方を好きだって。
私達が付き合うずっと前から好きだったって。
私達が付き合ったって知った時に、泣いてたって。
私は一人でも生きていけるタイプで。
貴方が居なくても、ちゃんと自分の楽しみを見つけて、人生楽しめるタイプで。
でも、彼女は折れそうで。
一人では辛そうで。
無理をしてるのが透けて見えるどころか、ハッキリ見えてて。
優しい貴方は放っておけなくて。
最初は同情だったのが、いつの間にか形を変えたの?
変わったの?
最近では私達、逢ってても会話が少なくて。
そもそも逢う事自体が少なくて。
逢っててもお互い時間を持て余してた。
そんな時に来たあなたからのライン。
「大事な話があるんだけど」
その書き出しだけ見て、ラインは開けない。
既読にしなければ、気づいてないって言えるかも?
その内に貴方が取り消してくれるかも?
私だってホントに一人で平気じゃないんだよ?
一人でも生きていけるけど、辛いんだよ?
強いだけじゃないんだよ?
皆に心配かけたくないし、人を巻き込みたくないから平気なフリしてるだけなんだよ?
弱さだってたくさんあるんだよ?
でも、言えない。
言いたくない。
気持ちも表に出せない。
人を掻き分けて、無理して手に入れる様な自分にはなりたくないから。
自分で自分を嫌な奴だと思いたくないから。
理想の自分でいたいから。
簡単に挫ける自分になりたくないし、そんな姿を見せたくない。
彼女をずるいと思う自分もいるけど、でも自分がそうなりたくない気持ちの方が強いから。
だから、表には出さないし、誰にも気づかれない様にいるから。
だから、せめてこれ位の抵抗はさせてよね······
「不完全な僕」
何をしても完璧には出来なくて。
自分では上手くいったと思っても、振り返るとアラが見えて来る。
何だかどれもこれも中途半端で、キチンとは出来ない気がする。
いつも不完全な、僕。
納得出来ず、自分自身に不安と不満を抱えて過ごしていた。
そんな日々が、君と出逢って急変した。
僕の足りない所を君が補ってくれる。
君の足りない所は僕が補える。
お互いにビックリするくらい、凸と凹が上手く噛み合ったね。
世の中には完璧な人もいるけど、凡人の僕達は支え合って、補い合って生きていける。
そして、完璧じゃないから人を頼って、だからこそ人を信じる事が出来る。
完璧じゃないからこそ、見えた景色や知れた知識がある。
君と出逢って、世の中の景色が変わったよ。
そして、不完全な僕を好きになれた。
有難う。そして、これからも宜しくね。
「香水」
昔から香水が好きで、沢山集めていた。
拘りが強いから、いいな、と思っても100%気に入る物はなかなかなくて。
でもやっと出会えて、それからずっと愛用してた。
これ以上のお気に入りに出会えないだろうな、って思って何年も経ったけど、遂に出会っちゃいました。
旅行で行った小樽のオリジナル香水のお店で、自分のイメージに合わせてオリジナル香水を作ってもらった。何種類か作ってもらったけど、ビックリする事に外れが一つもなかった。全部が100%以上のお気に入りになった。
今は昔からのお気に入りも含めて毎日楽しんでます。
何だか生活に潤いが出たようで、朝から気分上がります。
自分の為のちょっとした贅沢って必要だな、って思う今日この頃です。
オリジナル香水のお店のお姉さん、有難う!!