風のいたずら
風は本当に意地悪だと思う。
だって、私は今風邪を引いているから。
…ちょっと、着るものを選び間違えたりするだけで、今の季節体調を崩すような状況に陥りがちだ。
…でも、風が私の顔や体に無邪気に体当たりしてくる様子は可愛らしいので、なんとも言えない気分になる。
透明な涙
彼女の泣いている所を見たことがない。
…そりゃ、泣くという行為は自身の弱い所を見せる証明だからそう頻繁に見られるものじゃないし、見るものでもない。
ましてや、泣かせるのはお門違いだと思う。
でも、少し見てみたいと思った。
…きっと綺麗で可愛いと思うから。
彼女の流す涙はきっと透明で綺麗なものだと思うから。
でも、どうせなら悲しくて泣くよりも嬉し泣きを見てみたいと思う。
…だから、俺は彼女と永遠に居られるように約束事をするんだ。
「結婚してください。」と。
あなたのもとへ
最近、あなたはどんどん素敵になりすぎていて困っています。
他の女があなたと近づきたいと思って生きている。
と私は思っている。
そんなことを言うとあなたは「そんなことないよ。」っていっつも返してくる。
…配信業や株トレーダー、C E O、プロゲーマーなどさまざまなことに力を入れて頑張っている。
本人からしたら頑張るのではなく、好きなことを好きなだけやっていると言う感覚なのかもしれないが…。
それでも、私から見たら凄いことだと思うのだ。
それに対して、私は戦闘員をしている。
…時に血塗れになって汚らしくなるような職に就いているのだ。
とても、輝かしいものではない。
だが、それでも、あなたのそばには居たい。
…あなたのそばはいつも落ち着くから。
あなたを守る代償にあなたの傍に居させて欲しい。
こんな思いがあなたのもとへ届いたら良いなと常々思っています。
そっと
悲しい。
なんとなく悲しい。
…こういうのが一番困る。
なんか、こどもぽくって。
…こんなんだから、彼氏をこんなに困らせてしまうんだ。
「…元気ないね?なんかあった?」と。
ありがたくて、そして申し訳ない。
…そんなことをグルグル考えながら、彼になんて言うか考えている時、そっと抱きしめてくれた。
「何があったか分からないけど…俺がそばに居るから大丈夫だよ。」
…さっきまでの憂鬱が彼の暖かい日向で解けていった。
まだ見ぬ景色
私はまだ見ぬ景色をこの目に焼き付けたい。
たとえ、輝かしくなく痛々しい景色だとしても。