4/10/2024, 10:08:02 AM
地面に落ちた桜の花弁を踏んだ。
「なんで足元見てんだよ?」
「これも、お花見だから」
屁理屈を言う私。
溜め息をついてから、桜を見上げると、背の高い君に花飾りがついてるのに気付いた。
「春だねぇ」
4/9/2024, 10:04:00 AM
何者かになりたかった。
それが無理だと分かるまでに、30年かかったよ。
私は、私。それでよかったんだろう。
それがいいと、君が言った。
今は、ただ、君の“世界で一番”になりたい。
4/8/2024, 10:06:05 AM
おまえは、永劫に独りきりだと言われた。
子供の頃の話。物語に、そう言われたの。
でも、違ったね。君が隣にいるから。
4/7/2024, 10:15:15 AM
昼と夜の間が好き。
どっち付かずの私みたいで。
好きなもの。黄昏時、灰色、コウモリ。
全部、私の仲間だと思ってる。
夕暮れの中にいた私を、君が星空の下に連れ出すまで、あと、
4/6/2024, 10:12:24 AM
夜色を見ていた。
「…………」
隣に座る君の頬に手を添えて。
「どうした?」
「好きだよ」
「俺も」
幸せなんだと思う。
永遠の夕暮れ時から、連れ出してもらえたから。