1/11/2024, 10:11:25 AM
定時。仕事を終え、帰ることにする。
今日は、曇っていて、手が冷えた。
両手を重ねて、息を吹いて暖める。
「よう、帰りか?」
「うん。お疲れ様」
「お疲れさん」
君と軽く言葉を交わした。
私が寒そうにしてるのを見かねたのか、彼がカイロを差し出す。
「やるよ」
「でも……」
「俺は、平気だから」
「ありがとう」
厚意に甘えることにした。
カイロを受け取る時、少しだけ君の指に触れる。私と違って、暖かい手だった。
1/10/2024, 11:51:17 AM
両親がいないまま、オレは大人になった。
祖父母が祝ってくれたし、友人も祝ってくれたけど、少し寂しい。
あと何度、ふたりの不在を思い知らされるんだろう?
1/9/2024, 10:05:03 AM
月のように優しい恋人が寝込んだ。
熱を出して、布団に潜っている。
慣れてないけど、オレは頑張って看病した。
「悪りぃ…………」
「いいから、寝てろ」
オレに向かって腕を伸ばすもんだから、その手を取る。
「ずっと傍にいる」と、囁いた。
1/8/2024, 10:05:59 AM
この世界は、鮮やかな色彩で出来ている。
俺+おまえの式で踊り続ければ、いつまでもハッピー!
憂鬱が襲ったら、俺が応援して、士気はアゲアゲ。
そう考える四季くんなのでした!
1/7/2024, 10:09:26 AM
白く積もる結晶の下で眠る。その種は、芽吹かせてはならないとされていた。
咲いたところで、祝福されない花の種子。
けれど、誰かが。いや、おまえが春を連れて来たから。雪解けの後に、芽が出たんだ。
もっと降り積もっていたら、迷惑かけないで済んだのかもな。