1/1/2024, 10:36:45 AM
この歳になると、一年が爆速になる。
私と君の時間の流れは違うんだよ。
だからね、私の心配なんてしなくていい。もっと大切なことに時間を使うべきだ。
そう言ったら、苦い顔をされた。
君は、不思議な子だね。
12/31/2023, 10:05:22 AM
年の瀬の挨拶をして別れたおまえが、もう恋しい。
今年も、欠けたものは戻らないままだった。
おまえがいないと、前に歩くことすら出来ない。
どうか、オレを見捨てないで。
12/30/2023, 10:04:49 AM
片想いが、また一年積み重なった。
オレみたいな人間は、恋なんてしてはいけなかったのに。
いつか、話せる時が来るのかな?
いつかって、いつなんだろうな。
12/29/2023, 10:05:03 AM
この都市の特産品のみかんを剥いて、なんとなくおまえに差し出したら、ぱくりと食べた。
ひとつずつ、そうして食べさせてやると、嬉しそうに目を細めて笑う。
懐いた猫みたいな恋人。
俺は、この男のことが本当に好きで、幸せにしてやりたい。ふたりでなら、それが叶うと信じてる。
12/28/2023, 10:06:52 AM
ソファーで眠ってしまった恋人に、毛布をかけて、膝を貸してやる。
しばらくして、うなされ始めた。
まただ。おまえの傷は深く、癒えない。
「父さん……母さん…………」
俺は、指先で涙を拭う。
「心配すんな」
頭を撫でると、すうすうと眠った。
眠ってる時くらい、休ませてやりたい。