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5/15/2025, 10:34:43 PM

光り輝け、暗闇で

この闇の全てを照らして

私を救ってみせて

3/25/2025, 12:56:18 PM

貴方の記憶が全て消えてしまえばいいのに。
消えて、全てが怖くなってしまえばいい。
何も信じることが出来なくて
全てに恐怖を感じてしまえばいい。
それでいいの
そうなってしまったら、私が貴方を支えるから。
貴方が接することが出来るのは私だけ。
信頼できるのも 私ひとりだけ。
私でしか安心できなくなってほしい。
それが私の願い。
早く記憶が消えますように。


3/11/2025, 11:41:51 AM

*.+゚✧︎*。


「綺麗…」
夜空を見上げると沢山の星が見えた。
その星たちはものすごく遠くの空で輝いている。
そして今、地球の何人もがこの星を見ている。

あの人も見ているのかもしれない。
私が星だったら、見てくれたのだろうか。
綺麗だね。と笑いながら言ってくれただろうか。

ああ 来世は星になりたい。
そう思いながら私は柵をそっと越えた。

3/10/2025, 11:22:59 AM

願いがひとつ叶うならば貴方は何を叶えますか?

お金持ちになりたい
ママとパパに仲良くして欲しい
世界を悪から守るヒーローになりたい
好きな人と付き合いたい
浮気している夫に罰を与えたい

いいでしょう。なんでも私が叶えてみせます。

__貴方の寿命1年と引き替えに。




最近学校で噂になっている呪いの裏サイト“叶エル”
深夜の0時にサイトを開くと、叶えたい願いを入力する画面が出てくる。そこに願いを入力すると、何でもひとつ、叶うらしい。
「でもね、かわりに寿命を1年奪われるんだって」
嘘くさい
ホント、女の子ってこーゆーの好きだな。
「おねえちゃんは願い事ないの?」
小学生の妹が興味津々に聞いてくる。
「今は、無いかな」
そう言うと、そっかぁー!と言ってお母さんがいるキッチンにスキップして行った。

私の……願い事。

私は、学校の階段を踏み外して落ちてしまった。あまり高くから落ちなかったので骨は折れていなかったが、やはり足をひねってしまっていた。
テニス部なので、足はとても大切だった。すぐ保健室に行き、見てもらった。赤く腫れていたが動かせたし、立ち上がることができた。保冷剤で冷やしそのまま歩いて家に帰った。しばらくしたら痛みもなくなって、すぐ眠りについた。
問題なのは次の朝だった。激痛で早くに目が覚めた。足が割れそうなぐらいに痛い。立ち上がったら崩れてしまうんじゃないかというくらいだった。痛い。痛い。足を押えながらお母さんを呼んだ。急いで救急車で病院に運ばれた。
だが何も無かった。腫れても無いし赤くもなっていない。
「何も、異常はありませんね。」
検査をしても何も見当たらない。なのにとんでもなく痛い。
「嘘でしょ…」

とても痛がる私を見て、お母さんが大きな病院にも連れていってくれた。何軒も回ったけど、どの医者にも原因が分からないと言われた。

私はテニス部を離れた。毎日していたテニスが出来なくなった。落ちた私が悪い、けどこんなの酷すぎる。
歩くと激痛が走るので学校も行けなくなった。
「もう、私…何したらいいの。」
あの事故から3ヶ月。足の激痛は少しも治らなかった。
「テニスがしたい。もう一度、テニスが。」

ある夜、寝れなくてスマホでリハビリ法を調べていた。
0時だった。
急に画面が真っ暗になった。アプリが落ちたのかと思ってまた開こうとした。
そしたら検索もしていない、あの寿命が減る代わりに何でも願いを叶えてくれる“叶エル”のサイトの画面になっていた。
『願いを入力してください』
寿命の1年なんでどうでもいい。奇跡が起こって治ってくれればいいと思った。
打つ手が早くなる。
「足
「足をなおし」
「足を治してください」

『入力が完了しました。』
嘘、でしょ。痛みが、痛みがない!!
早く歩きたい!テニスがしたい!あ、まずお母さんに伝えなくちゃ!!
「おかあさ!」
勢いよく自分の部屋を出て下の階にいるお母さんに足が治ったことを伝えようとした。
階段を降りようとしたその時、ブツンと視界が真っ暗になった。
あれ、何これ、暗い。あ________

ゴンッゴンッゴンッ
私が階段から落ちた音を聞いてお母さんがすぐに来た。

「ねえママ?おねえちゃん、死んじゃったの?」
「お姉ちゃんはね、階段から落ちて、ううっ」



ちがう。私は階段から落ちて死んだんじゃない。
死んだ後に階段から落ちたの。

私の寿命は 、あと1年しかなかったんだね。

私の願い事は足が治ってテニスをすることだった。
でもテニスをすることは出来なかった。




成程。寿命が尽きてしまうパターンもあるのですね。

「どんな願いも叶うサイト“叶エル”で、
貴方はどんな願いを叶えますか?」


『願いを入力してください』

3/9/2025, 12:50:40 AM

この小さな神社は私の秘密の場所
階段をのぼり、一礼してから鳥居をくぐる。
真ん中は通らず真っ直ぐ歩き、鈴を鳴らす。
ガラガラという鈴の音が響き渡る。
この辺りに家は無い。静かな風と葉が揺れる音がするだけで、私以外には誰もいない。誰も来ない。
たまに入口に自転車が停められていて、掃除をしに来るおばあさんがいるが、そういう日は神社に入らず家に帰るようにしている。
ここは小さい頃から来ているお気に入りの場所。
春は桜、夏は緑の葉、秋は紅葉や銀杏、冬は椿が咲いている。そして一番多くここに来る季節は冬。私は椿が好き。落ちても形を崩さず綺麗に咲いている。ちょうど今の季節は椿が満開に咲いている。古びたベンチに座って今日もこの花を見ながら鼻歌を歌っている。

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