いつまでも捨てられないもの　

優しくされた時の温もりが心地良くて捨て去りたいのに、離れてくれない。

日々家

誇らしさ

愛された日々を花束にして笑って駆けて行った君は、いつかの夏の日の記憶の中でいつまでも輝いている。

日々家

夜の海

真っ暗闇にぼんやり浮かぶ丸い月。
海は空の色を映しているはずなのに水面には小さな光があり、波と共に揺れていた。
――私もそのひと粒になれたら、寂しくないかもしれない。

日々家

自転車に乗って

自転車に乗って、どこまでも行ける気がしていた。
ジリジリと太陽に焼かれながら走っても、苦しくはなかった。四角い部屋に30人ほど詰められて、その中で息をするより楽だった。
――今は、今だけは僕は誰よりも自由だ。

日々家

心の健康

大好きなクッキー缶とコーヒーで、止まっていた心が動き出す。

日々家