降り止まない雨

休日の用事のない日に降り続く雨は、どこか優しい。

日々家

あの頃の私へ

庭にうめたさくらんぼの種から芽は出ましたか？
まだなら少しさくらんぼから目をそらしてやってください。
きっと何も疑わないあなたのきれいな目がまぶしすぎて、芽が出せないだけですから。
なんで分かるのか？
それは、私が種の気持ちが分かる大人だからですよ。
それでは、さようなら。

日々家

逃げられない

明日は画家になりきって、青空を描いてやるんだ。
次の日は、目一杯着飾って大好きな喫茶店でパフェを食べるんだ。
逃げられない日々なら、楽しいと思える事を両手で抱えきれないくらいしてやろう。

日々家

また明日

「また明日」

君が生きる世界が出来るだけ優しく続くように、僕はそう言って手をふるんだ。

日々家

透明
　
誰にも私が分からないくらい透明になったら、行ってみたかった場所に飛んで行く。
君の生きた町を見て、君に土産話を携えていく為に。

日々家