2/12/2025, 8:49:42 AM
左手はコートのポケットへ。
右手には私のものよりもずいぶんと大きい真っ黒な手袋。
君の左手を握る。
私の右側の大好きな君。
ココロ、オドル。優しい時間。
【ココロ】
12/6/2024, 4:28:14 AM
眠れなくなるくらい、この人が好きだ、と思える恋愛をするたび、
⎯⎯ああ、わたしはまだ子どもでいられるんだ。
と、そこはかとなく安心する。
【眠れないほど】
12/5/2024, 9:02:20 AM
間接照明の夕焼けみたいなライトで過ごす午後3時47分。
HomePodから寺尾 聰の『ルビーの指環』が流れている。
最近はめっきり寒くなり、もうどこへ行くにも──リビングや仕事部屋、寝室など──毛布を手ばなせない季節がきたんだなあとしみじみ思う。
マイブームのそば茶のティーパックを水筒へ落とし、ぽこぽこと沸騰したお湯を注ぎいれる。
水筒では、わたしのお気に入りのグラス1.7杯分のしか飲めないので、そば茶のティーパックは朝から何番も何番も煎じられて、この時間にはすっかり出がらしになっている。
そば茶とは到底よべない、ほぼ透明のお湯。
ルビーのリングを買おうかしら。
この世界のどこかで、指にはめたルビーを探している人がいるかもしれないのだから。
【夢と現実】
11/29/2024, 6:46:46 AM
吸いこんだ空気が肺をさす。
のどの奥がくっと詰まって、まるで水のなかにいるみたい。
あなたはよその国からきたインベーダー。
話しかけても、ちっとも笑ってくれないわ。
おっきな窓には淡いオレンジ色。
太陽がサヨナラすると、あなたもいなくなってしまうのね。
それでもわたし、泣いてお別れなんてしたくないから、流れた涙は星になってお空へかえる。
わたしはここよって、それが目印よ。
【終わらせないで】
11/17/2024, 1:31:28 PM
長袖のセーターで見えなくなるね、
わたしのひみつの真っ赤なおまもり。
大丈夫だよって、今なら言ってあげられるけど。
【冬になれば】