chai

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7/20/2025, 3:59:25 PM

幼い頃は無限にあった時間
あの頃と青空は変わらないけれど

いつからか時は流れ始め

いつのまにか
産まれただけのわたしが生き始め
今を生きている

歩いて来た道が過去になってゆく
当たり前の不思議に気がついた
15の春
可能性という言葉をお守りにした

未来に目印をつけて
恐がっていたり
ときめいたり

苦しいことは
ジャンプして追い越したいけど
それは出来なくて

いいことも悪いことも
わたしになってしまうから
まいったネ

後悔したり考えすぎたり
泣いたりしながら

またわたしに戻って
のろのろ歩き出す

一喜一憂しながら
心ときめくことを探して

少しずつ今を生きてる

(テーマ 今を生きる)

7/5/2025, 9:49:32 AM

危なげのない未来を裏切りたくて

わたしは生意気な瞳を
していたでしょうか

あれは20歳(ハタチ)
良くも悪くも
わたしたちは恐い物知らずな
青い風のようだった

人生の扉を開けた時から
少しずつ年をとり始め

それから
恋をすると好きな人が
世界の全てになってしまうような
恋もして

失恋して酔っ払って泣いた

誰かになりたくて
何かを掴みたくて
自分のことさえわからず
もがいていた

あれは20歳
人生の夏を荒々しく
わたしたちは駆け抜けた

心のままに吹きぬける
青い風のようだった

(テーマ 青い風)

7/4/2025, 2:35:19 AM

いつの間にか
いい人を演じてしまっていた

曖昧な笑顔でごまかしてきた
そんな自分に嫌気がさす夜

犬の遠吠えが聞こえてきて

あおおーん。と
わたしも鳴きたくなった


今すぐ駆け出して
どこか遠くへ行きたい

今すぐ自分の殻を脱ぎ捨てて
変わりたいよ


でも変わる時はそんなすぐ
綺麗に変われなくて
じわじわとダラダラと

醜い時間を過ごしてようやく
変われるのかもしれない


夜に窓辺で
あおおーん。と心で叫ぶ

一足飛びに遠くへ行きたいけど
そんな魔法はないから

ようやく一歩踏み出し
じわじわとダラダラと歩き出す

今日よりましな自分に
いつかたどり着きたい

(テーマ 遠くへ行きたい)

7/2/2025, 2:37:49 AM

夕立に降られ
二人で慌てて駆け込んだバス停

なのに5分後には
何もなかったような青空

まいったねって笑いながら
ハンカチをあてる
あなたとわたしの髪から
かすかな夏の匂い

雨に濡れたガードレール
通り過ぎる車の音
雨上がりの土や花の匂い

あなたと同じ空気や匂いを
まとっている気がして

恥ずかしいような
嬉しいような夏のはじまり

(テーマ 夏の匂い)

6/28/2025, 7:05:45 PM

別れて半年ぶりだね

呼び出された 
雨あがりの新緑の町

やり直さない?と微笑んだあなた

Tシャツにジーパンの
なんてことない格好なのに
あなたは輝いて見える

変わらない髪の寝癖が
相変わらず可愛い
そんなとこだってまだ好きだ

だけど

やり直さない
笑顔であなたに応えていた

その言葉をずっとずっと
待っていたのになぜだろう

短く切った髪と
薄手のブラウス
似合うって言ってくれてありがとう

泣きたいくらいまだ好きだよ

だけどわたし達はもう別の未来へ
歩き出してしまったから

決意のような青空を背負って
輝く白い太陽

夏だね

(テーマ 夏の気配)

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