12/12/2024, 11:40:42 AM
「心と心」
なんでもないときに浮かぶ
あなたの横顔と流れる髪
触れられそうに鮮明で
触れてしまえば儚くて
だから何度も思い出す
もしあなたが同じように
私を思い出してくれたなら
あなたの髪にそっと触れても
消えないままでいてくれるかな
12/12/2024, 12:27:30 AM
「何でもないフリ」
トゲが刺さる
触れるとなかに入り込む
痛みも忘れてしまうほど
奥の奥までしまい込む
気づけば動けなくなって
このなかはトゲばかり
突き破ることのないように
今日も慎重に笑っている
12/7/2024, 10:12:06 AM
「部屋の片隅で」
部屋の片隅でうずくまる
すきま風で冷えた壁が
背中に寄り添う
感覚のなくなった
手と足の指が
氷のような床を愛して
ぬくもりを拾おうとする耳だけ
私を裏切る
12/5/2024, 11:00:23 AM
「眠れないほど」
だめみたい
口をつぐんで瞼を閉じて
頭のキャンバス放り投げても
筆は離せず宙に巣描いて
絡まる音がくすぐる指を
胸に当ててしまうから
12/5/2024, 1:34:15 AM
「夢と現実」
わたしはわたしを抱きしめる
現(うつつ)の世界で生きるため
だれかがわたしを抱きしめる
夢の世界に誘うため
眠らぬために今日もわたしは
わたしだけを抱きしめる