12/3/2024, 11:31:03 AM
「さよならは 言わないで」
雪の結晶が解ける前に
その頬に触れたかった
きみは微笑み背を向けた
解けた粒がはらり散る
あまりに綺麗な光景を
遮ることがこわかった
12/2/2024, 3:36:52 PM
「光と闇の狭間で」
眩しくて歩めない
真っ暗で歩めない
ここが心地よくて
ここが気持ち悪い
葛藤という名目で
矛盾という場所に
サングラスとライト
両手に掲げて今もまだ
助けも呼べないままでいる
12/2/2024, 4:34:36 AM
「距離」
ここから見上げるあの屋上は
目がくらむほど高くて遠い
あそこから見下ろす地面はきっと
他人事のように冷たくて近い
それならいっそ寝そべって
夜空に落ちてしまおうか
11/30/2024, 10:58:26 AM
「泣かないで」
俯いたあなたの涙
睫毛にすがって
地面に落ちた
頬をつたうと跡になる
あなたはそういう人だから
わたしは見ないふりをして
乾くまで空を仰いでいよう
11/29/2024, 1:30:39 PM
「冬のはじまり」
あたたかくてさらさらの
布団と枕に挟まれて
ちょうどよかったはずなのに
夢のおわりを告げた朝
ベットからはみ出た足が言う
あたたかくてふかふかの
布団が今日から必要と