5/5/2023, 10:41:28 AM
なんでも放り投げてきた。
手にするものはいつも痛くて
長くは抱いていられない。
そんな日々に慣れた頃
君は笑ってこう言った。
「持たなくていいんだよ」
あれから私は古傷と
かき集めた荷物だけを連れて
日々それなりに暮らせてる。
5/4/2023, 3:42:49 PM
泣きたくなくて、思わずそこに寝転んだ。
果てしなく深い空に吸い込まれそうで、
手を伸ばせば掴めそうな雲は妙に生々しかった。
どちらが上か下かも分からなくなって、
思わずこぼれた涙が耳をつたった。
私を吸い込んだのは大地だった。
ここに居る。
5/3/2023, 10:13:09 AM
会ったこともないけれど
あなたの言葉に存在に
命をつなげてもらってる。
その優しさを
いつかなにかで返せるように
わたしは生きていこうと思う。
ありがとうを道しるべにして。
5/2/2023, 2:48:06 PM
ぬくもりに噛みついた
それはあまりに突然で
期待もしていなかった
ただなにか
くすぐったかった
どうやらそれが
優しさだと知ったのは
しばらくしてからのことだった
今日もぬくもりにキスをする
お腹を撫でてもらうため
5/1/2023, 3:40:13 PM
陽にあたためられた窓際で
まどろむ猫があくびする
色とりどりのパレットと
くすんだ筆洗の水
彼女を起こさないように
ゆっくり絵筆を走らせる
ちらりとこちらを見て
また彼女があくびした