9/14/2025, 3:15:06 AM
余白がうつくしい作品の白いところに
自分自身が投影されると
そこにうつった自分のあらゆるものも
うつくしかったように錯覚してしまう
9/10/2025, 11:34:59 AM
赤赤、緑緑、青青とならぶ足先は
中庭のふちへ投げ出されている
左隣を見れば飲みきったパックジュースを
いかに小さく畳めるか格闘していた
3つの時間が重なった、今
一瞬だったとのちに思い返す、今
9/9/2025, 11:10:05 AM
持ち上げたフィルターから一滴 てんと落ちて
白いカウンターに黒い穴をあけた
それは自分の瑕疵だと思った
穴の横に水たまりができた
9/6/2025, 11:09:56 AM
高3の夏だか秋だかの休日
2階の一番端にある教室
備え付けのパソコンを使わせてもらい
入試で使うプレゼン資料を作ってた
デスクトップにあるフォルダに気づいたのは
休憩しようとデータを保存し閉じたそのときで
開けば去年の合唱祭の写真だった
なんとなく順繰りに眺めていると
不意に彼女がモニターに映し出された
伴奏をしている最中に
指揮者を見やった瞬間なんだろう
彼女のはっきりした流し目
思わず空っぽの教室を振り返る
それから差したままのUSBに目を向ける
写真を閉じても
フォルダに並ぶ小さいサムネイルになっても
その写真は光っていた
左手がCtrl+C、Ctrl+Vを叩く
ぱっとアイコンが現れた瞬間に
なにかとんでもなくひどいことをしたという想いに貫かれて
即座にその写真を消した
席を立って教室を出る
向かいの棟から楽器のぷあーという音が重なって届いた
9/5/2025, 12:12:40 PM
スタブロ代わりの縁石を蹴りつける