友達が地元から出る。
春は別れと出会いの季節なんて言うけど、今のところ出会いは何もない。
別れが寂しいから楽しみを用意した。地元にいたときには出来ないような楽しみ。
手紙を書くことだ。レターセットってかわいいけど使わないなーと思ったのがきっかけ。
レターセットもシールも小さなメモ帳もかわいいペンだって年を重ねるうちに使わなくなる。
使う機会がなくなるのだ。
レターセットは家にまだ1セットあるが、コレを使い切ったらまたかわいい新しいレターセットを買い、友達と文通できる。それがとても嬉しいし前向きな気持ちになる。
最初は何を書こうかな。

もう二度と好きになれない。
私はあんまり嫌いな人がいないけど、嫌いな人をまた好きにはなれない。
どんだけ長い月日が経ってもそれはあまり変わらない。
優しくないのかもしれないけれど、そんな素直すぎる私が私は好きだ

大好きな大森靖子ちゃんも大好きな桜の香りの香水も大好きなフリルいっぱいなワンピースもいつかなくなってしまう。なくなることが辛い。耐えられないって思ってた。
耐えられないけど、

今を愛せばいいんじゃないかな。なくなったら好きって言えないよ。今沢山愛して、この関係が続いたらいいなって思おう。

って言ったインフルエンサーの女の子。
暇で観たYoutube。いつも時間を無駄にしたなとか思うけど、でも、今だけは得した気がした。
インフルエンサーの女の子のチャンネルを登録した。

小さい頃、石になりたかった。
大きく生まれころころと小さくなっていく石を蹴って帰る放課後。石って削れてなくなる。
別に誰かに愛されるわけでも、自分で選択するわけでもなくただ流れにまかせて削れる。なくなる。

まぶたに乗せた大小適当にある星。
私のまぶたは小宇宙だ。ラメを2種類乗せる。
まばたきするたびに星が見え隠れする。
気分によって、ピンクに輝くときもあればゴールドに輝くときもある。
君が気がついてるか、謎。
だって見え隠れするから。だって別に気がついてほしいわけじゃないから。だって私のまぶたじゃなくて眼球を見てほしいから。
カラコンつけてないって気づいてた？私の目見て話してる？君は、私を見て愛おしいって目してるんだけど私の眼球越しに見えてるかな？
本当の宇宙が私の瞳にあることを君が分かってくれてるといいな。