どうせ叶わぬ夢ならば、そんなものは抱かない方がいいのだろうか。
今まで捨ててきた沢山の夢を思い出しながら、そんなことを思った。

どうせ死ぬなら、花束を持って死にたいから。
彼女はそう言って屋上で微笑んだ。
マズい。と思って全力で走り出す。
彼女の華奢な体がふわりと浮いた。彼女の細い腕を掴もうとした手が宙で空振る。
花の香りとともに、死の香りがした。
白い…ゼラニウムの花。
花言葉は「偽り」。
すべて気付かれていたのだろうか。

いつからでしょうか。常に心のざわめきを感じるようになったのは。
今思えば、ひどい環境で育ってきました。
ひどい不仲だった両親。私のことを見てくれない父。何かあるとすぐに手をあげようとする母。
そんな中で育った私も、いつの間にか性根が腐っていたのかもしれません。
私は今、高校を卒業してなんとかあの家から逃げてきました。
もう、わからないのです。心のざわめきがいつの間にか当たり前になってから、もうなにも感じないのです。
あぁ。私はいつ間違えたんでしょうか。生まれてきたこと自体でしょうか？
でも、もうそんなことを考える必要もないのだから、どうでもいいことですね。
最期に長々と語ってしまってごめんなさい。
そして、私のことを見てくれて、ありがとうございます。

アイツはある日、俺のもとからいなくなってしまった。
僕の幼い頃からの友達だったアイツ…なぜだか名前が思い出せない…確かにこの前まで一緒にいた記憶はあるのに…
少しずつ思い出そうとしてみる。
小さい頃に一緒にたくさんはなしたこと。公園で一緒に遊んだこと。
最近は？俺たちは最近何をした？
…まったく思い出せない。
周りのヤツらに聞いても、誰も何も覚えてないと言う。
アイツは存在していなかったのか？そんな独り言をつぶやいた瞬間に思い出した。

ねむいからねます

透明人間になりたい。そうしたらうざい人間関係もどうにかなるし、自分はいないものとして生活できる。
でも、実際そんなことになったら孤独を感じるんだろうなー。
人間は１人になりたい欲と孤独を紛らわせたい欲が、絶妙なバランスであると思う。
うーんなんか難しいなぁ