一緒に入っている反対側の肩がお互いに濡れている。
傘の重さで腕がだんだん痺れてくるのも気にせずに、交代で傘を持って別れ道まで一緒に歩いた。
帰り道でしか話せない話が何よりも1番楽しい時代だった。
今は1人徒歩10分がもう限界。

私は弱くて頑固だからすぐに君を、君たちを攻撃してしまうね。ピンと張った綱の上を針山を纏って歩きながら、すれ違えずにぶつかった人を刺す以外の生き方を知らなかったよ。気を抜くとすぐにバランスを崩してしまう。感情。脳の頂点からいきなり血がサッと引く感じ。
気を張って立っていないと視界も思考もすぐにブラックアウトしてしまう。
私は生き残りたいから針を鋭くしてこの唯一の道から落ちないように今日もこれからも歩いていくしかないのだ。

今が一番若いんだよばあーか。