夕暮れ時にまた明日と手を振る瞬間
いつも少し切ない気持ちになります。
面白かった映画のエンドロールを
脱力しながらぼうっと眺める時と似た感覚で
純粋に楽しかった日を
終わらせるのが寂しいんです。
会うまではめんどくさいのに
会ったら楽しくて離れたくない
なんて自分勝手なんでしょうと思いつつ
私は今日も「うち泊まるよね?」と
友人の手をそっと握ります。
真夜中の、と最初につくだけでワクワクが止まらなくなるのは私だけでしょうか。
真夜中のコンビニ
真夜中のアイス
真夜中のラーメン
真夜中ってなんて魅力的な言葉なんでしょう。
後悔は馬鹿のすることだから
私は過去を振り返らない、と
昔からずっと言い続けていました。
過去を懐かしむのは良いことだと思いますが
あの時ああしたら、こうしたら、なんて
たらればの話をしていても
過去は変わりません。
後悔したくないから私は今日も
目の前で起こる全ての事象に全力で向き合います。
忘れられない記憶ってありますか?
幸せなことに
私が思い出すのは
人からもらった嬉しい言葉や
楽しい思い出ばかりです。
悪意に晒されることや
心無い言葉を沢山言われる日ももちろんありますが
それでもみんなから貰った言葉が一生私の中で生き続け
輝いてくれるおかげで
薄暗い闇もへっちゃらなんです。感謝だね。
明日世界が終わるとわかっていたらなにをしますか?
今あるお金を使い切るとか、
食べたこともないものを食べるとか、
そんなことを思う人が多いのではないでしょうか。
私はどうだろう、
私はきっと変わらずいつも通り朝ヨーグルトを食べて
まだ眠たい目をこすりながら
「明日世界が終わるのかあ」なんて呑気に過ごしてると思います。
実家に帰ろうにもきっと交通機関は機能してないだろうし
飲食店も私が店員側なら絶対働きたくないし、そんな状況で営業してるかもわからない。
ぼーっとしながらいつの間にか夕方になって
「ああ、悪くない人生だったな」と自分に酔いたい
そして次の日世界が終わらなくて
終わらないんかいと笑いたい。
結局生きたがりの毎日。