My Heart
私の心。それは、感情や思いとも言える。
それは、何を思っているのだろう。
喜怒哀楽、その他諸々。
自分にしか分からない。自分でも分からない。
定義が出来ない領域である。
“My Heart”
私の思いのままに。
ないものねだり
変なあだ名で呼んでくる、あの子の運動神経が欲しい。
いつも話しかけてくれる、あの子の明るさが欲しい。
いつも頼ってくれる、あの子のコミュ力が欲しい。
毎考査で学年1位をとる、あの子の学力が欲しい。
いつも隣に居てくれる、あの子の画力が欲しい。
野球選手のような、努力する力が欲しい。
俳優や女優のような、演技力が欲しい。
声優のような、綺麗な声が欲しい。
お母さんのような、優しさが欲しい。
お父さんのような、力強さが欲しい。
「欲しい」としか言えない俺は“ないものねだり”。
好きじゃないのに
今日もまた、祖母に起こされる。
煩くて煩くて、起きるのが憂鬱になってくる。
今日もまた、父親がおかずを買ってくる。
いらないって言ってるのに、無くなる頃に買ってくる。
今日もまた、母親が意見を言ってくる。
俺の意見は無視かよ、なんて心でいつも思っている。
“好きじゃないのに”なんで、この人たちに頼って
生きないといけないの。
ところにより雨
もう昼だ、と布団の中の重い体を起こす。
今は、春休み。だいぶ暖かくなってきた。
外にお気に入りの花を見に行く。
家族に聞けば、ムスカリという花らしい。
この時期にしか咲かない、小さい頃から好きな花だ。
紫色の花が葉の緑によく映える。
その上には、よく澄んだ青空。雨雲なんてない。
俺は、ムスカリと同じぐらい、
この家から見える景色が好きだ。
どこまでも田んぼが続き、やがて山へと辿り着く。
家族もこの景色を何年も見てきたんだろう。
宿題しないとな、と家に戻る体は重い。
新たに始まろうとする生活に、目を背けてしまいたい。
俺の心は晴れてますか?
はい。ですが“ところにより雨”でしょう。
特別な存在
特別ってなんだろうか。
その人だけ別に接することなのだろうか。
だとしたら、俺の“特別な存在”はただ一人だ。
家族でも、推しでも、ペットでもない。
ただ一人、隣に居てくれる親友。
君にとっても、俺が“特別な存在”だといいな。