3/13/2025, 10:50:32 AM
びりびりヒリヒリ…
痺れるほどの透明
3/12/2025, 10:54:11 AM
コーヒーカップに
あと一口分もなさそうなコーヒーが残っている
このままでは終わってしまう、
まだ課題を終えていないというのに
私はセルフのお湯を入れて、
コーヒーカップをいっぱいにした
すると、元のコーヒーより、
色も味もだいぶ薄くなってしまった
コーヒー1杯は350円だけれど、
この使い古されたコーヒーに1杯いくら出せるだろう
渋い顔をしながらすすった
隣では、1杯のコーヒーをお供に何時間もねばる
受験生のような青年がいる
あのコーヒーはすっかり冷めてしまっていることだろう
そんなこんなで、もう5時になってしまった
3/11/2025, 11:03:21 AM
今日の出来事を日記に綴りながら
静かに涙を流すあなたへ
カーテンの切れ目から見えた星ひとつ
くまのぬいぐるみの目に映っている
3/10/2025, 10:28:56 AM
願いが一つ叶うならば、化石になってみたい
今世界にあるもののすべては
過去に作られたもの
いまこの瞬間も新しいものが生み出され、
あっという間に過去のものになる
それならば、私はいっそ化石になって
一万年昔のものになりたい
うんざりしながら毎日通う職場があった場所は、
悠々と魚たちが泳ぐ海になり
家があった場所は、草が生い茂り、
巨大な動物が群れをなして闊歩する
お気に入りのカフェは、
水が湧き出て、動物たちの憩いの場になるだろう
そんな新しい過去の地層の中で、
私はひっそり眠っている
3/9/2025, 10:41:57 AM
小、中学生のときって、
何であんなに卒業式の練習をさせられたんだろうか
呼名の練習やら、合唱の練習やら、
立ち座りの練習とかもしていた。
そのせいか、卒業式では
悲しみになんか浸る余裕はなかった気がする
ただ、大人になってから時々、
卒業式で歌った合唱曲を思い出すときがある
まだ知らぬ未来への不安と
別れのヒリヒリ感が、今となっては愛おしい