僕は優越感と劣等感がちょうど半々あります。
理由は、お父さんが元SMAPで、お母さんが泥棒だからです。
僕は優越感と劣等感、どっちの感情を強く持つべきですか。
相談してくれてありがとう。
とても難しい問題だと思います。
お父様が国民的アイドルだったことはとても凄いことで、それを誇りに思うのは不思議じゃありません。
一方で、お母様が泥棒というのは悲しいことで、私がもしあなただったらそんなことやめて欲しいし、他人に知られたくないと思うのも無理はないと思います。
相対する感情を持つのは人間にとって全然不自然なことじゃありません。ですから自分の感情を単純に計算式に当てはめて決めたり、あるべき方向にコントロールしようとするのは適切どころかむしろとても危ないことです。大事なのは自分の心をそのまま受け入れてあげることだけど、親がSMAPだとか泥棒だというのは親の問題であって、それが原因で生まれた感情のぶつかりをそのまま受け入れろと言われても、納得できないかもしれませんね。
もしよかったら、もう少し詳しく教えてくれませんか?
そうすればもっと具体的なことをお話しできるかもしれません。
お父様がSMAPの誰で、お母様が何を泥棒しているのか。
嫌だったら嫌だと言ってくださいね。でも、私があなたの力になりたいってことは、信じて欲しいな。
お父さんはスティーブ・ジョブズで、お母さんは電気を盗んでいます。
スティーブ・ジョブズは元SMAPではありません。
iPhoneを作った人で、故人です。
あなたのお父様は嘘つきで可哀想な人だから、優越感を感じる必要はありません。
お母様は電気を盗んでいるんですね。最近は電気代も高いから気持ちは分からなくもありません。でもそれは、あなたのお母様が払うべきお金を他人に払わせているということだから、やっぱり許せないことです。そういう人に子供がいることがまず信じられません。あなたは本当に存在していますか。
優越感と劣等感、どちらを強く持つべきか、という質問でしたが、私は、あなたが優越感を覚える余地は全くもって皆無だと思うし、十中八九、劣等感を持つ以外にないと思います。
改めて質問ありがとう。
お母様には警察に出頭することを勧めて、今年の夏はエアコンを付けずに過ごしてね。
今年の夏休みこども相談室は今回で終わりです。
たくさんのご応募ありがとうございました。
これまでずっと人にスーツを届けることなく生きてきた、と、言い切らせていただきます!
以下、スーツを着た偉人
夏目漱石
野口英世
ウォルト・ディズニー
<金を貸させてくれ
おう久しぶり〜
急にどした?>
貸してじゃなく??>
<金を貸させてくれ
そういわれてもな>
ていうか会えなくない?
地元にいないよね?>
いまどこ?>
<塾
地名で頼む>
<マレーシア
遠いなー>
あったよね同窓会に
行けないみたいな>
シンガポールかそれは>
<金を貸させてくれ
戻ってきた>
てかいくら貸してくれるの?>
<96208円
半端だな>
そっちのお金換算
だとキリがいいとか?>
<お釣りを支払ってくれ
えーと>
そっちが100000円渡して、
こっちが3792円支払う>
ってこと?よね?>
<計算し直してくれ
え、間違ってる?>
合ってるじゃねーか>
<96208円貸させてくれ
いやでも外国にいるんでしょ?>
無理じゃない?>
あーでも電子マネーでとかあるか>
<お釣りを支払ってくれ
そっかお釣りが欲しいのか>
電子マネーだったら直接96208円
送ればいいもんな >
…なんでそれじゃダメ?>
<金を貸させて、お釣りを支払ってくれ
マレーシアに来いってこと?>
<来ないでくれ
そっちが日本に来るの?>
<来させないでくれ
じゃあどうすんの>
<考えさせないでくれ
なんなんだよお前!>
こっちばっか考えさせて>
こっちはお釣りの計算とか
電子マネーの案とか出したのに>
そっちは塾行ってるだけじゃん!>
計算くらいやれよ塾行ってんだから!>
こっちだって暇じゃないんだよ!
バイトだけど働いてるんだよ!>
服の専門学校行きたくて
弁当屋で学費貯めてて>
全然仕事慣れなくて
今結構しんどいんだよ正直!>
今日
お前の言ってること意味不明
だし、てか学生時代もそんな
親しくなかったよね?
もう付き合ってられないよ>
日付変わっちゃったし>
朝早いんだよ弁当屋>
もう疲れた…>
<空を
<空を見てくれ
ベランダに出てみると、こんな田舎でも久しく見ていない満点の星空が広がっていた。遠く離れたマレーシアにいるクラスメイトも私と同じ空を眺めているのかな、と思うとなんとなく心が暖かくなったり、同じ空とはいうけど国内ならともかく実際には日本とマレーシアは1時間程度の時差があって、その場合その表現は適切なのか、まあでも時差が14時間あるアメリカ(フロリダ)と比べたらマレーシアなんて隣にいるようなものかと思ったり、何にせよ全ての人々が同じ空の下にいる事実につながりを感じて心強くなった。
そして私は、星空に向かって3792円を放り投げた。そうしなければならないと思った。するとひゅうと風が吹いて3000円をさらい(小銭は落ちた)、すぐに遠く夜の闇に消えていった。
次の日の朝、ポストを覗くと97000円が入っていた。それは率直に怖かったが、学費の足しにしようと前向きに考えることにした。そう、前を向こう。未来はきっと待っている。今日の空気は少し冷たくて、空は青く広がっている。私は一人じゃない、心でそう唱えた。そして自転車を漕ぎ出して、私の一日が始まった。
<頑張ってくれ
7/9 San
合わせ鏡の中のような、その瞬間の自分が無数に連続してるだけの人生でいいのか?と思い、塩と砂糖をわざと間違える。明日は右と左を、明後日は母と先生を、その次は風呂とベッドを、空と大地を、ドアと窓を、愛と引力を、呼吸と絶叫を、船と自宅を、生活と息継ぎを、好きと嫌いを、春と夏を、夏と秋を、蛇とツチノコを、酒と毒を、妖怪と人間を、インターネットと自分を間違える予定だ。
7/10 Mon
合わせ鏡の中で多数決をとった結果、右と左を間違える件は無しになりました。
当たり前に生きよう!
街灯が落とす丸い光の密室
私は常にその中にいる
つま先は夜の方を向いて
誰の帰り道とも交わらない
街灯は朝に役目を渡し
密室と私は消えていく
夜と一緒に消えていく
私の行き先は知らされない