love letter from ばーちゃん
愛が溢れ過ぎて
気合い入れないと
持ち上げられないダンボール
蓋を開ければ
果物だの
地元銘菓だの
特産おかずのパックだの
干物だの
梅干しだの
店開けそうだよ
載っかった手紙を開くと
ばーちゃんちのにおい
“いつでもおいで、待ってるよ”
ありがとばーちゃん
待っててね
俺も愛してるよ
あいつね
まだ知ってるやつ少ないけど
この間彼女ができたんだよ
ずっと好きだった子みたいだよ
何度も断られたのに
あきらめられなくて
今すんごい浮かれてるよ
ずっとニヤニヤして
スマホばっかり見てるよ
彼女とどこ行こうとか
誕生日プレゼントどうしようとか
そんなことばっかり話してるよ
彼女のことしか見えてないみたい
だからさ
勝ち目はないよ
あきらめたほうがいいと思うなぁ
君がずっとあいつのこと
見てたの知ってるけどさ
それくらい俺は君のこと
ずっと前から見てたから
わざわざ傷つくことないじゃん
だから
俺にしとかない?
青い宇宙の
青い星
青い空の下
青い海で生まれた
小さな生物は
繰り返し繰り返し進化して
人間になったわけですが
生物は
これからもきっと
繰り返し繰り返し進化する
人間は未完の
青い青い生物
あれあれあれ?
どこでしくじった
つくりたかったのは
君とのsweet memories
それなのに
気がついたときには
bitter混じり
首を傾げてるうちに
今度はsour
焦り始める頃には
味変でsalty
ご機嫌取りしたって
超絶spicy
やり直し
できませんかね?
激辛は苦手だよ
男子だけどさ
実はスイーツ好きなんだ
絶好の行楽日和
ってテレビは申しておりますが
そんな日は
畳に寝転がって
のびをして
合間にちょっとお茶飲んで
穏やかな日差し
聞いたことのない鳥の鳴き声
どこかの家のごはんのにおい
くるまったタオルケットのやわらかさ
うとうと
白いレースのカーテンを
波みたいに寄せては返す風と
今日はお昼寝