敬具

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4/24/2026, 11:10:08 AM

    【ルール】
     
     青は安全で、赤は危険。
     青は進めで、赤は止まれ。

     青信号だと進まないと。
     後ろがつっかえるから進みなさい。

     赤信号だと止まらないと。
     死にたくないなら止まりなさい。

     けれど、時たま。
     なんだか、なんとなく。

     青信号だけど進みたくないなあ。
     赤信号で止まって、青になるのを待つ。
    
     ずっと赤く点滅しててくんないかなあ。
     嫌だ。嗚呼、嫌だ。


     あ、青になった。


     赤くしないと止まっていいって
     進んじゃダメだって赤じゃないと。
     青だと、進まないといけなくなる。

     
     あ、赤になった。


     この赤が終わったらどうしよう。
     終わらせないようにしないとね。
     ずっと、赤いままにしないとね。



     もう、進まなくてもいいのかな。

     進もうにも、足動かないや。
     よし、これで大丈夫。

4/23/2026, 11:53:41 AM

   【今日の心模様】

    心は粘土でも紙でもない。
    それこそ、綺麗な雪原のような。
    嫌なことがあって嬉しいことがあって。
    悲しいことがあって幸せなことがあって。

    それが形をもって雪を汚して。
    嬉しいこと、幸せなことがあって、
    雪が降って、積もって元通り?
    雪を汚して形を成して模様を写して、
    それは、雪が降るよりも早く。
    
    溶けて降って積もって汚して。

    嫌なことも嬉しいこともあるけれど、
    人間というものは嫌なことばかりに目がいく。
    それだから、人間と言うのかもしれないし、
    そんなんだから生きづらいのかもしれない。

    心模様は今日だけ写せるほど綺麗じゃない。
    昨日の分と今までの分が重なってるから、
    模様というより歪で幼稚なラクガキみたいな。
    綺麗な心を見せたいから幸せだと嘘をつく。
    
    大丈夫、今日も僕らは幸せだ。

4/21/2026, 12:52:07 PM

   【雫】

    雨が下におちる。
    アスファルトにできた水たまりに
    おちた雫がはねて静かに波紋をつくる。

    雨が下におちる。
    君が嫌いだなんて言うから
    下手に拭った手に染みをつくる。

    雨が下におちる。
    皺だらけの手から零れていく。
    産まれたあの日と重なって広がって。

    雨が下におちた。
    冷んやりとした病室で無機質な機械音が響く。
    ついに、雨は止むことはなかった。

4/18/2026, 10:14:20 AM

  『無色の世界』

 無色とは何を持ってして無と云うのだろうか。

 なんの色にも染まっていない状態。
 水の中から眺める水面の反射のように光を感じ。
 日陰の中の冷んやりとした暗さから影を感じる。

 視覚的情報から色を感じることができないというのは
 同時に何も見えないということである。
 赤も青もその狭間の少しの紫も見えない無色の世界。
 色の輪郭を捉えられず、
 ただ光と影のみを享受する他ならない。

 無色とは。
 物体に色がついていない状態や、彩度がない状態。

 ぼくらの世界は色ありきで成り立っている。
 色が失われた無色の世界は、ただ漠然と──

 恐怖のみを残すだろう。