相合傘
濡れるから、もう少しこっちに来い!
普段は恥ずかしがって、少し離れて歩く二人ですが、雨の日だけは昔に戻って、くっついて歩幅を合わせて、ゆっくり歩いてくれる。
照れくさいけれど、ほんとはとっても幸せな気分になれる
30年目の夫婦です。
落下
カシャーン
またやってしまった。
怪我を心配する子どもたちと、床が傷ついていないか気にしながら、掃除機を持ってくる旦那さん。
『全くおっちょこちょいなんだから。』
ガラガラ音を立てて掃除しながら旦那さんがぼやく。
『仕方ないよ、形あるものはいつか壊れるんだから』
『お母さん、怪我しなくて良かったね』
優しい子供に育ったなぁと、感謝しつつ、
『グラビティのある星なんだから、しょうがないよね~』とのたまう私。
割れてしまったティーカップは、お気に入りだったのてちょっぴりさみしいけど、やっばり我が家は今日も平和です。
未来
1年後、5年後、10年後。
いやいや、実のところ、10分後のことですら、全く持って想像できない。
少し前までは、未来のことを考えることが怖かった。
明日なんて、来なくていいと毎日本気で願っていた。
それでも時間は止まってはくれない。
どんなに辛くても、
どんなに楽しくても、
同じ速さで時間は過ぎていくことにようやく気がついた。
理不尽だとか、不公平だとか、思ってみたところで、
時間だけは確実におんなじ速さなのだから。
じたばたと足掻いたところでどうにもならない。
それからは未来を生きている、
結末の全く見えない自分のことを
やんわりと受け入れることができるようになった。
明日もきっといいことあるはずと言い聞かせて。
今日はおやすみなさい。
1年前
娘の結婚が決まった。
と、ほぼ時を同じくして、娘のお腹に新しい命が宿った。
初めての妊娠、つわりの辛さに見ているこちらの方が泣きたくなった。
けれど、娘は既にママとして戦う覚悟を決め、仕事も休むことなく頑張り続けていた。
青ざめた顔で、それでも頑張っている娘は、誰よりも可愛らしく、そんな娘に対して、何もできない自分を歯痒く感じていた。
そして今、
愛らしい孫を抱いて娘が遊びにやって来る。
『ホント、子育てって、大変』
でも、その笑顔はとても眩しい。
我が家はみんなが、小さな天使に夢中になってる。
『妊娠中は大変だったけと、この子が生まれて来てくれてホントに良かった』
『可愛過ぎて、親バカ確定』
娘の言葉のひとつひとつが、ママになった喜びに満ちているようだ。
あのね、お母さんも心からそう思ってるんだよ。
ママになった娘に、愛おしさが増してきてます。
何度も繰り返して読みたくなる本。
心に残るフレーズがある本。
初めて読んだときの感情が呼び覚まされる本。
とてもじゃないけど一つには絞りきれない。
けれど、私の人生のなかで、本という存在がとても大きな役割を果たしていたことに改めて気づくことができた。
沢山の本に出会うことが出来て、心から感謝。