もしも明日、世界が終わるのなら、
私は何も願わない。
どうせ終わる世界なら何を願っても次の日は来ない。
その一日で何かが変わる訳でもない。
次の日が来なければ何の意味も無い。
次、が無いのだから。
なら、何も願わずにいつも通りの日常を。
何も変わらない日常を。
それが一番、どんなことよりも、
幸せなことかもしれないから。
お題〚明日世界がなくなるとしたら、何を願おう〛
私は変わった
ある日を境にして、変わろうと決意した。
私は絶賛片思い中。
始めはただの男友達だった。
けど、彼が他の女子と話してるのを見ると、
凄くモヤモヤしていた。
友達に相談すると、『それって絶対に恋だよ!!』と。
それから私は自分の気持ちに気付いた。
けれど気付く前から知っていた。
彼が恋してる事を。
私は{自分の恋}と{彼の恋}を天秤にかけていた。
私が告白すれば彼は断る。
そして今後も話しにくい。
彼の恋を応援すれば、彼とは親しい友達でいられる。
彼は幸せになれる。
だか、私は届かぬ恋心を持ち続けるだろう。
嗚呼、君と初めて会った時、私はドキッとしていた。
自分では「不調だろう」と思っていたが、違った。
今になって気付いた。
貴方と居るのは楽しかった、他の友達よりも。
それに私は気付いていなかった。
もっと早くに気付いていればなぁ、。
君と出会ってから変わった。
その変化に気付いたのは二、三年経った今だけどね。
お題〚君と出会ってから、私は...〛
「ごめんなさい」「私のせいで...」「私が悪いの」
私は毎日謝っている。
皆は『君だけのせいじゃないよ』『謝らないでよ』
でもね、どうしても自分を責めちゃうんだ。
私の親友は何時も私が謝ると、
『ごめんなさいじゃなくて、ありがとうって言った方がいいよ!!』
彼女は私にそう教えてくれた。
でも、その度に私は「何時もごめんね。私の為に」
そう言ってしまう。
だから彼女に伝えたかったなぁ、"ありがとう"って。
もう遅いかもだけどさ、言わせてよ。
「今までありがとう。」
私の声は風と共に消えたが、私には彼女が
『遅いよ!でも、嬉しいなぁ』
そう言われた気がした。
お題〚"ありがとう"そんな言葉を伝えたかった人〛
紙飛行機を、あの人の元まで飛ばしたい。
あの人は言った
『風は多くのものを運ぶ。』
『花粉やウイルスもあれば、人の声や願いも運ぶ』
だから僕は、
このメッセージを書いた紙飛行機を飛ばす。
天国にいる、あの人に向けて。
「届くといいなぁ...」
「届かなかったら誰の手に渡るんだろ」
届かなくてもいい。
だって僕は、あの人が言っていたことを
信じてるから。
僕は、紙飛行機を飛ばした。
あの空の上にいるあの人の元に届くことを願って。
お題〚風に乗って〛
私の父は殺された。
母も殺された。
母はもうすぐ弟を産むところだった。
母はお腹の中にいる弟と共に死んだ。
あれから二年。
犯人はまだ捕まっていない。
だから私は友人と共に犯人を探している。
その友人とは幼馴染みで、
昔から私の傍に居てくれている。
ある日の夜、
友人は私を街から少し離れた丘の上に呼び出した。
「ねぇ、こんな夜中にどうしたの?」私は尋ねた。
『...あれから二年経ったね。』「....うん」
『まだ、犯人捕まらないね。』「そう、だね」
『私ね、犯人に心当たりがあるの』「ほんとに?!!」
『うん。心当たりっていうか、知ってるんだよね』
「誰、誰なの?!!」この二年間しっぽも掴めなかった、
親を殺して逃げた犯人が、ようやく分かる!!
『犯人はねぇ、
私だよ』
「......え、?」
その瞬間、時は止まったように感じられた。
私の親友が?私の幼馴染みが?
一緒に犯人を追ってきた彼女が?
二年も一緒に探してきた相手が?
私の隣で?ずっと?
私の頭の中はぐちゃぐちゃになった。
その刹那、
私は
彼女に
コロサレタ。
お題〚刹那〛