六花

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5/6/2023, 5:32:07 PM

もしも明日、世界が終わるのなら、
私は何も願わない。

どうせ終わる世界なら何を願っても次の日は来ない。
その一日で何かが変わる訳でもない。
次の日が来なければ何の意味も無い。
次、が無いのだから。

なら、何も願わずにいつも通りの日常を。
何も変わらない日常を。
それが一番、どんなことよりも、

幸せなことかもしれないから。



お題〚明日世界がなくなるとしたら、何を願おう〛

5/5/2023, 3:11:16 PM

私は変わった
ある日を境にして、変わろうと決意した。

私は絶賛片思い中。
始めはただの男友達だった。
けど、彼が他の女子と話してるのを見ると、
凄くモヤモヤしていた。
友達に相談すると、『それって絶対に恋だよ!!』と。
それから私は自分の気持ちに気付いた。

けれど気付く前から知っていた。
彼が恋してる事を。
私は{自分の恋}と{彼の恋}を天秤にかけていた。
私が告白すれば彼は断る。
そして今後も話しにくい。
彼の恋を応援すれば、彼とは親しい友達でいられる。
彼は幸せになれる。
だか、私は届かぬ恋心を持ち続けるだろう。

嗚呼、君と初めて会った時、私はドキッとしていた。
自分では「不調だろう」と思っていたが、違った。
今になって気付いた。
貴方と居るのは楽しかった、他の友達よりも。
それに私は気付いていなかった。
もっと早くに気付いていればなぁ、。

君と出会ってから変わった。
その変化に気付いたのは二、三年経った今だけどね。



お題〚君と出会ってから、私は...〛

5/4/2023, 9:37:17 AM

「ごめんなさい」「私のせいで...」「私が悪いの」
私は毎日謝っている。
皆は『君だけのせいじゃないよ』『謝らないでよ』
でもね、どうしても自分を責めちゃうんだ。

私の親友は何時も私が謝ると、
『ごめんなさいじゃなくて、ありがとうって言った方がいいよ!!』
彼女は私にそう教えてくれた。

でも、その度に私は「何時もごめんね。私の為に」
そう言ってしまう。
だから彼女に伝えたかったなぁ、"ありがとう"って。

もう遅いかもだけどさ、言わせてよ。
「今までありがとう。」
私の声は風と共に消えたが、私には彼女が
『遅いよ!でも、嬉しいなぁ』
そう言われた気がした。



お題〚"ありがとう"そんな言葉を伝えたかった人〛

4/29/2023, 12:39:03 PM

紙飛行機を、あの人の元まで飛ばしたい。
あの人は言った
『風は多くのものを運ぶ。』
『花粉やウイルスもあれば、人の声や願いも運ぶ』

だから僕は、
このメッセージを書いた紙飛行機を飛ばす。

天国にいる、あの人に向けて。

「届くといいなぁ...」
「届かなかったら誰の手に渡るんだろ」

届かなくてもいい。
だって僕は、あの人が言っていたことを
                 信じてるから。

僕は、紙飛行機を飛ばした。

あの空の上にいるあの人の元に届くことを願って。




お題〚風に乗って〛

4/28/2023, 11:07:34 AM

私の父は殺された。
母も殺された。
母はもうすぐ弟を産むところだった。
母はお腹の中にいる弟と共に死んだ。

あれから二年。

犯人はまだ捕まっていない。
だから私は友人と共に犯人を探している。
その友人とは幼馴染みで、
昔から私の傍に居てくれている。

ある日の夜、
友人は私を街から少し離れた丘の上に呼び出した。
「ねぇ、こんな夜中にどうしたの?」私は尋ねた。
『...あれから二年経ったね。』「....うん」
『まだ、犯人捕まらないね。』「そう、だね」
『私ね、犯人に心当たりがあるの』「ほんとに?!!」
『うん。心当たりっていうか、知ってるんだよね』
「誰、誰なの?!!」この二年間しっぽも掴めなかった、
親を殺して逃げた犯人が、ようやく分かる!!

『犯人はねぇ、 
        私だよ』


「......え、?」

その瞬間、時は止まったように感じられた。
私の親友が?私の幼馴染みが?
一緒に犯人を追ってきた彼女が?
二年も一緒に探してきた相手が?
私の隣で?ずっと?
私の頭の中はぐちゃぐちゃになった。

その刹那、

     私は
        彼女に
              コロサレタ。


お題〚刹那〛

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