『あいまいな空』
今日はこれから雨が降るそうな
空を見ればもう雲行きが怪しい
ドライブの気分ではなくなった
読書でもして過ごそうか
以前の私には天気など関係なかった
部屋にずっと閉じこもっていたから
家にこもれば安全だけど
ぽこぽこと自分で不安材料生み出して
結局健康によろしくない
「今日は雨が降りそうですね」なんて
誰かと会話しながら憂鬱になってるほうが
健康的ってものなのだ
『あじさい』
梅雨は嫌いだ
雨よ降らないで
じとじとした暑さの中
上品に咲く紫陽花があると
一気に梅雨を風情が彩る
お気に入りの傘で雨の中
この時期だからこそ咲く花を見れば
梅雨も悪くないなと思えるのだ
毎日の忙しさにくたびれて
毎朝の憂鬱な移動の中で
ちょっとした喜びをくれる紫陽花の花
『好き嫌い』
人からの評価を恐れるくせに
私は人を評価する癖があった
あの子のあんなところが嫌い
悪いところを見つけると
一気にその子の評価が下がる
良いところを見つけると一気に評価は跳ね上がる
でも大切な人、家族、友達は
好きでいたいじゃない
欠点もその人の味
完璧な人なんてどこにいるというのだ
大切な人をずっと好きでいたいから
欠点なんて風には考えない
考えそうになったら思考を止める
嫌いになんてなりたくないもの
私だって相手にとって
完璧な人ではないはずだからね
『街』
毎日毎日使う駅
人が行き交う混み合った街
私は嫌いだ、この街が
皆せかせかとただ時間に追われて
どこでもドアがあったなら
こんな街なんてショートカットして
すぐに目的地に辿り着ければいいものを
私はスイッチをオンにする
気合いを入れて
眠さとダルさに喝を入れて
今日も頑張るんだと覚悟を決める
気だるい気だるい
皆が土日を待ち望む
平日は戦いだ
だけれどね
そんな雰囲気に負けてなるものか
呑まれないぞ、この街に
『やりたいこと』
今までずっと死にたかったから
人生に希望を見出してる今が夢みたい
たくさん、色んなことを経験したい
自分の目で、耳で、肌で
色とりどりの景色や音、空気を感じたい
毎日のストレスだって
ちょっとした失敗や恥だって
経験値の糧になるのです
足元に転がってる一見つまらなそうな石ころでも
よく見てみれば意外と味があるのです
体験できるってすごい貴重なこと
彩りで溢れてる
そんな世界を味わい尽くすこと
それが私のやりたいこと