『狭い部屋』
外が怖かった
ずっとずっと部屋の中に
狭い世界の中に引きこもっていた
誰も助け出してはくれない
誰かに期待してみたって
結局は自分の足で踏み出さなければ
外に出てみたら
色々な刺激だらけで眩しくておっかなくて
やっぱりまた引きこもりそうになるけれど
人は自分が思ってるより優しい
居場所は必ずある
受け入れてくれる人は必ずいる
絶対に何かが変わる
外に出なければ
自分の世界で完結させては駄目だ
ほんの少し
外に出る勇気をもって
『失恋』
「好きです」って直接口にして
「なるほど」って返事が来て
なんだそれって思って
でも初めての告白で心臓はばくばくで
今にも逃げ出したくなるような感覚で
数日後あなたにフラれて
やっぱりな、でも悲しいな
涙出てきて
初めての失恋
でもミラクルが起きた
今、一緒にいるものね
もう今日で1年半になりますね
人生どう転ぶか分かりませんね
これからもよろしくね
『正直』
嘘つきは良くないことだ。
でもだからって
いつでも正直だから良いという訳でもない。
人を傷つける時もあるからだ。
正直と誠実は違うはずだ。
私は人にも自分にも誠実でありたい。
だけれどどうすることが
誠実であるということなのか。
私には分からない。
だから考えるのだ。
自分には正直であることが
自分に誠実であるということなのか
答えを知りたいけれど誰かに教えてほしい訳では無い。
自分の肌で誠実であるということを実感したい。
『梅雨』
私の苦手な梅雨の足音がする
じとじとジメジメ
髪はぺちゃんこ
嫌いな梅雨を乗り切るために
こちらも準備を始めるのだ
お気に入りの傘で気分上げて
ヘアアレンジなんてしちゃったりして
今年の梅雨は
ちょっとご機嫌なものにするの
『無垢』
無垢でありたいとは思わない。
汚れたものもたくさん知って
優しさを知っていくのだろう
無邪気に人を傷付けたあの頃
今は違う
泥にまみれてたくさん傷付いて
人の痛みを想像することのできる
あたたかい人間でありたい。
無垢でなくて構わない。