『 だから、一人でいたい。 』
彼女、彼氏になった瞬間
心は当然かのように絡み合うもので
最初は幸せがたくさん溢れていて、一生共に居たいと思えていたのに。
なぜなのか、月日が経つに連れて
燃え上がっていた火は徐々に、徐々に小さくなっていく。
その火の大きさも、お互い同じでは無い。
どちらかが高くて、どちらかが低い。
ちょうどいい温度で保てないのが”上手くいかないカップル”
かと言って相手の温度に合わせることも難しい。
”好き”という気持ちは、目に見えないからこそ良い時もあり悪い時もある。
「こんな思いするなら、付き合わなければよかった」
と、思う時。あぁ、もう終わりなんだなとそう予感がするのだ。始まりは幸せなのに、終わりはこんなにも苦しい。
だから、一人でいたい。この頃はそう思って一人の時間を楽しんでいる。
でも、いつか「付き合ってよかった」と心から思える人と出会えることを心のどこかで思っているのだ。
『 澄んだ瞳 』
君の澄んだ瞳が好きだ。
僕だけを見つめていればいいのに
って、独り占めしたくなるほど。
でも君は、僕じゃない誰かに目を向ける。
あぁ、その笑った顔。ずるいなぁ。
僕は君の瞳はもちろん
全部全部丸ごと君を好きだと言えるのに。
言えるはずなのに。
今君に、気持ちを伝えられないのは何故だろうね。
『 嵐が来ようとも 』
例え、この先に嵐が来ようとも
私はこの手を離さない
離しやしない
命に変えてでも貴方と一緒に
なんて、自分の命を引き換えにしてでも
守りたいと思える人と出会ってみたいものね
『 お祭り 』
オレンジ色に灯る提灯がズラリと並ぶ
屋台が何件も連なって
やきそば、たこ焼き、広島風のお好み焼き
りんごあめ、ベビーカステラ、クレープ
どれも美味しそうで
どれにしようかなって君と迷いたい
いっその事全部制覇しちゃおうか?って冗談言って
ヨーヨー釣り、輪投げ、射的なんかも楽しんじゃってさ
はぐれないようにって、手を引いて歩いて
時々
「やっぱ浴衣いいねかわいい」
って褒めてもらったりなんかしちゃって。
クライマックスの花火。
大きな花火が打ち上がる。
綺麗だねって花火を見ていたのに、いつの間にかぱっちり目が合って。
キスをする。
ねぇ、私はこんな夏祭りが君としたいのに。
私からの誘いにはいっつも乗らない彼に求めすぎていた。
君は予定すらも立ててはくれない、手持ち花火ですら私とはしてくれないんだろうか?
「ねぇ、夏祭り別の人といっちゃうよ?」
『 これまでずっと 』
これまでずっと、私は何にも出来ない人間だと思っていた。
でも、私に今できることそれは
息を吸って吐く
生きる以上当たり前のことかもしれないが
私は生きている。
生きているだけそれでいい。