M.IZRY−I'm little cat.

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7/9/2023, 2:22:23 AM

街の灯り

所々洋装をした人々が行き交う
街灯に降り積もる雪は
ほんのりと灯を反射する
客寄せの声が飛び交う祭の夜
広場では神輿を担ぐ屈強な男共
星の様な雑沓に身を置いて
街の灯と喧騒を楽しむ

7/7/2023, 6:23:06 AM

友達の思い出

毎日挨拶して
毎日一緒にお昼を食べて
毎日欠かさず通話して
偶に部活の愚痴を言って
ずっと続くと思っていた日常
一言
たった一言
君の一言
僕からの返事を待っている君の瞳は
熱を帯びて
違う僕を見ていた

友達だった僕の思い出
いつまでも
靴で踏んだガムみたいにくっついて
なかなか離れてくれない

7/5/2023, 7:53:50 AM

神様だけが知っている

縁だとか運だとか
そんな“偶然”という便利な詞で
括られる人生
ただ捻くれているだけかもしれないけど
今この景色に巡り合ったのは
ホントはただ“必然”だったから
なんて思っちゃう

7/1/2023, 2:08:36 PM

窓越しに見えるのは

今日も昨日と変わらない雨模様。
窓硝子にぶつかる音が心地良い。
湿気の中でよれた紙を少し延しながら
ふと、窓越しに言葉が聴こえた。
どんな声
何を言った
判らないうちに
窓硝子の外側は青く
光を灯そうとしていた。

6/20/2023, 10:06:22 PM

あなたがいたから

どんよりと曇った空
暑い日差しのかわりに
纏わりつくような湿気が
大気を支配している
明日が見えないほどに
頭の中が暗く淀んでいる
太陽のような人だった
近づきすぎた私は
その熱で溶かされてしまった
あなたがいたから
私はずっと
淀んだまま

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