6/1/2023, 10:07:30 AM
梅雨
窓の外はしとしとと雨が降り続いている。
激しくなるのと比例して
頭が痛くなる。
いつまでも降り止まない雨は
まるで何かを洗い流しているかのようだった。
このジメジメは多分
排気ガスのようなソレだろう。
手を伸ばして、空を切る手を見る。
私の醜い想いも
全部洗い流してくれたらいいのに。
5/29/2023, 7:54:12 AM
半袖
5月の、蒸し暑い日
自転車に乗って
暗い雲の下を横切る。
ポツポツと当たる
大きな雨粒が
ペダルを漕ぐ足を催促させる。
腕に張り付いたシャツが
湿った空気を直に伝える。
手前を横切った小学生たちが
高い声を出してはしゃいでいる。
傘を持たずに走っていく。
彼らを見て
夏服で来ればよかった
なんて思った。
5/25/2023, 10:02:26 PM
いつまでも降り止まない、雨
かつて、世界は青い空を持っていた。
変わりゆくソラというもの。
煌めいて、すべてを照らす強い光。
みんながみんな、手を取り合って生きてきた。
世界が、曇天に包まれた。
頻りに降ってくる雨。
誰もが最初は
早く晴れればいいな
と
最小の憂いを胸に秘めた。
せめて、一筋の願いが
曇天に包まれぬように。
5/25/2023, 12:31:15 AM
あの頃の不安だった私へ
成人して、就職も決まった。
大学に通って、バイトしてたときより
とてつもなく忙しい。
目まぐるしく過ぎる時間に
とても充実した暮らしが垣間見える。
高校の時の不安は何処へやら
忙しく働いて
休日はある程度好きに過ごせる。
仕事はとても楽しい。
つらいときもあるけど
好きなことを仕事にしたぶん
頑張ろうと思える。
未来に飛んでくる過去の自分が驚くぐらい充実してるよ。
不安を持ってるからこそ
充実できたんだと思うよ
これからも不安と一緒に
進もう
5/23/2023, 1:08:53 PM
逃れられない呪縛
目の奥から
じわじわと真っ黒い闇が
這い上がってくる
もう足の付け根辺りまで
侵食されて
動くことすら敵わない
声も出ない
そもそも周りは
真暗闇で
人が居るかもわからない
心臓の辺りが冷えていく
また、忌み子