僕は今。
呑気に小説を書いている。
僕は今。
小さく歌を口ずさんでいる。
僕は今。
友達と話している。
僕は今。
学校の宿題をやる気がないだとか言って諦めている。
僕は今。
弟の面倒を見てる。
僕は今。
ぬいぐるみを抱きかかえてる。
僕は今。
小さくあくびをして、でもテレビを見ている。
僕は今。
眠いのに寝ない、と意地を張って眠気と戦っている。
僕は今。
自分のことが嫌いだけど
君に言われたとおりしっかり生きてるよ。
君は今。
何をしているかな
空を見上げれば曇り空。
なんとなく憂鬱というか
物憂げな空。
気分が良くも悪くもなく、ただなんとなくな感じ
ふわふわした感じが続く空。
その空を見上げて
特に何も思わず
下を見て歩き始める。
今日ってやっぱなんの日でもなかった。
ただ空を見上げただけで決めつける僕はなんなのだろうな
小さな命が今日も芽吹く。
人間の赤ん坊から
植物の芽まで
生命が生まれ成長し
やがて朽ちていく
そんなことは誰もがわかっている。
わかっているからこそ尊いものだ。
生命が芽吹くのは尊いものだ。
小さければ小さいほど。
小さい命は今日も芽吹く。
誰も知り得ないところで
小さく、ただ力強く
芽吹く小さな命がある
僕は誰かを愛するということを知らない。
誰かを愛したことがない。
愛するとは何なのか
検討もつかない。
愛するという行為は必要なのだろうか。
そんなの誰もわかりはしない。
ただ、好きだという気持ちは唐突に湧くものなのだろう。
好きから発展して愛してるになる。
そのメカニズムはきっと
知らないうちに起こるものなのだろう。
僕も大人になったら言うことがあるのかな。
今は少し照れくさいけど
大切な自分に
「I love you」
太陽のように眩しい君を
見てるととても目が痛む
太陽のように美しい君を
見てるとこちらが影になったよう
太陽のように輝く君の
裏にいるのはいつも僕
太陽のような君の存在は
僕にとっては邪魔なもの。
眩しくて見苦しくて
暑くて熱くて仕方がない。
邪魔で邪魔で
うざったらしい。
そんな君を嫌わず
側においてる僕は何なのだろう。
何か特別な感情…
もしくは
危険分子を側において安心してる僕がいる?
……そんなことはないだろう。
太陽のように輝く人はたくさんいる。
太陽のように眩しい人もいる。
でも僕は影。暗闇に光る月が僕。
「君の光を受けて力を増すのは僕」
結局一人じゃ生きられないんだな