12/14/2023, 11:36:59 PM
『イルミネーション』
『先輩。冬のイルミネーション、一緒に観に行きませんか?』
『気が早いなぁ。まだ秋も来てないんだよ』
『だって……』
『何?』
『早めに言わないと、先輩の予約、埋まっちゃう気がして』
『……ふふ』
まだまだ蝉の鳴き声が聞こえる頃に交わした約束の日。いつの間にか明日に迫っていた。楽しみと緊張で一睡も出来る気がしない。がんばれ、明日の僕。
______やまとゆう
12/13/2023, 11:40:53 PM
『愛を注いで』
水と愛を注いでいたサボテンのてっぺんから花が咲いた。それを見ていた彼女の顔にも、同じように笑顔の花が咲いた。
______やまとゆう
12/12/2023, 11:56:05 PM
『心と心』
「それ、いま俺も思った」
「嘘でしょ。何調子いいこと言ってんの」
「いや、ほんとのことだから」
「いやぁ、嘘だね。キミには思いつかないよ」
「まぁ信じてくれなくていいよ。それよりお腹空いた。いつものラーメン食べに行かない?」
「あ、それ今私も思った」
あははと笑う彼女。それを見た僕は、心と心が重なった気がした。
______やまとゆう
12/12/2023, 4:52:51 AM
『何でもないフリ』
自分の好きなあの人と、やたらと視線が合うたびに目を逸らし、何でもないフリをしていた。何でもないフリを繰り返していくうちに、あの人は、隣にいる人と幸せそうに笑っていた。僕はいつものように何でもないフリをして帰った。 ______やまとゆう
12/11/2023, 5:07:27 AM
『仲間』
友人でもあり、家族でもあり、恋人でもあり、自分と同じ釜の飯を食う者たちでもある。無限の可能性がある言葉が「仲間」だ。 ______やまとゆう