紅月 琥珀

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1/21/2025, 2:04:09 PM

 暗闇の中右往左往、羅針盤見ながら歩いても彷徨って。
 行きたい場所を定めても泥濘んだ道に足を取られてる。

 何度も転んで傷付いて、泥だらけになっても信じるしかない羅針盤。
 それが正しいのか、間違っているのかもわからないまま。
 進んで行っても闇は晴れなくて、不安は募るけど。
 いつかあなたが言った言葉を頼りに、立ち上がって歩いていく。

『どんな不幸も痛みも全部、力に変えて。
 必ず幸せを掴んでみせる』と。
 笑顔で言ったあなたの姿が、私の大切な心の羅針盤。

 あなたが諦めない限り、私も何度も立ち上がってみせるから。
 いつかまた出会えたら、あの日あなたが望んでくれた笑顔で迎えられるように。
 今日もまた、迷いながら進んでいくよ。

 

1/20/2025, 2:26:48 PM

 明日に向かって歩いて行くと言う。
 でも、時には立ち止まって休んでもいいんだと私は思う。
 過去を振り返っても無意味だと言う人がいる。
 でも、たまに振り返るとあの時気付けなかった事に、気付く事がある。

 無駄という言葉を使う人がいる。
 でも、本当に無駄な事ってあるのかな?
 考え方次第で、今見ている世界はがらりと変わる。

 今、あなたが見ている世界はどんなもの?
 過去の私が見ていた世界を思い出して。

 未来は真っ暗で前を向いても見えないけど、過去は変えられなくても振り返ればそこにある。
 酸いも甘いも全て私の糧になって、現在に繋がる道になる。

 明日に向かって歩いて行く、でも―――私は今を過去に変えて、あなたと一緒にゆっくりと歩いていきたい。

1/20/2025, 7:55:03 AM

拝啓、ただひとりの君へ

 あの日言いたかったこと、言えなかったこと。
 伝えたかった気持ちもやりたかったことも。
 全てを飲み込んで笑っていた君に、あの日の私に何が出来ただろうか?
 今もずっと答えの出ない思考に溺れて、今日もまた君を想う。

 掴んでいたかったその手に、寄り添っていたかったその心に。
 もう一度触れられたならその答えは出るのだろうか?

 もしも願いが叶うのならば、あの日の答えを教えてほしい。
 そして君にもう一度触れられたのなら、もう二度とその手を離さないと誓うから。
 もう一度笑ってほしいと願ってしまう私を許して。
 もしもなんて起こらないとわかっているのに、それを願ってしまう愚かな私を――――どうか嘲笑ってほしい。



                        敬具