羊と猫の冒険

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8/6/2024, 3:48:10 PM

太陽

太陽に照らされた、まぶしい人達。
眩しくて見ていられない。
眩しくて見たくない。
あそこに娘も居たはずなのに
今は太陽の裏で休んでいる。

ソファで漫画を読んでいた娘が
まぶしい笑顔で私を見るから
私はこの笑顔に照らされよう。



8/3/2024, 3:48:30 PM

目が覚めるまでに


昨日の辛さや悲しみが
脳が休んでいる間に
目を閉じている間に流れ落ちて
今日は軽くなっているといいな。
そうだといいな。
明日を楽しみにできるといいな。

7/28/2024, 12:51:01 AM

神様が舞い降りてきて
こう言った。


絵に描いたような白い衣で白髭の神様が
絵に描いたような笑顔で舞い降りてきた。
そして一言、「だいじょうぶ」と。
その言葉が欲しかった。
その安心が欲しかった。

今の自分は身動きできなくても
未来の自分が何とかするから
とりあえず今日は食べて寝て
明日へ先延ばししていろと。

7/26/2024, 3:29:59 PM

誰かのためになるならば


人のためは、自分のため。
こんな私を許してほしいから
そんなあなたを許します。
こんなとき助けてほしいから
そんなあなたを助けます。

こんな私はやさしいでしょうか。
人からどう思われても気にならないと
自分のために図々しく
人にやさしくできるのです。

7/25/2024, 2:30:10 PM

鳥かご


じいちゃんはメジロを飼っていた。
木製の長方形の鳥かごは
羽根を一瞬ばたつかせて
飛び移る程度の大きさ。
メジロはずっと右往左往していた。
じいちゃんは定期的に鳥かごの掃除をし
すり鉢で餌を用意し与えていた。

無口で滅多に笑顔を見せないじいちゃん。
表情を変えずメジロを愛でる姿が
未だに脳裏に焼き付いている。
じいちゃんに大事にされたメジロは
この鳥かごの中でも幸せそうに見えた。



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