羊と猫の冒険

Open App
7/10/2024, 1:18:36 PM

目が覚めると


私の日常は7時にはじまる。
目覚しアラームを止めて
今日の予定を思い出す。
午後から仕事……以上。
学校の出欠連絡フォームで
子供の欠席をメールする。
毎日同じことを入力するので
クリップボードに内容を保存しておいた。
少しは気が楽になる。
今日の天気は……雨。
洗濯物は乾燥機を使おう。
ここでやっとベッドを降り
まずはトイレへ。

ひとつ書き漏れていた……。
アラームを止めた後
まずは娘の気配を探すのだ。
起きてるかな。寝てるかな。
頭の中は、娘で始まり娘で終わる。
母親とはそういうものなのだ。



7/9/2024, 2:08:45 PM

私の当たり前


当たり前にそばにいる。
当たり前に元気でいる。
その当たり前が当たり前ではなくなると
慣れていなくてあたふたする。
当たり前は当たり前でないと
いけないのだ。

7/9/2024, 2:05:24 AM

街の明かり


いつもの街並みなのに明かりが眩しくて
帽子を深く被り目を伏せた。
自分でじんわり沈んでいるなと感じる。
こういうときは足掻かず
薄いサングラスもつけて
ゆっくり沈んでおこう。




7/5/2024, 10:33:50 AM

神様は知っている

娘がうつ病になって
精神疾患があるとは
どういうことかを思い知った。
精神疾患のある家族を
サポートし続けるとは
どういうことか。
ニュースで流れる事件の
被害者と加害者の両方を
とても身近に感じる。
そうなるまで、どうして
助けを求めなかったのか。
助けてもらえなかったのか。
家族という囲いの中で互いに依存し
愛と憎しみが紙一重に揺らぐ。
神様は知っていたのでしょうか。
複雑な人間はときに傷付け合うと。
高機能な脳はときに誤作動を起こすと。
神様は知っていたのでしょうか。

7/2/2024, 12:41:47 PM

日差し


日差しがまぶしくて
眉をひそめる。
目の奥に突き刺さり
頭蓋骨が痛い。
部屋の奥へ避難して
目を細めて自分を閉じた。

日差しの暑い夏が
もうすぐやってくる。
でもまだ冬眠中なのだ。
もう少しだけ
おやすみなさい。


Next