誇らしさ
娘は心身の不調で休部中だが、仲間が今、全国大会に挑んでいる。
そんな仲間と共に、1年間頑張ってきたんだと、我が子も誇らしく思う。
日頃の頑張りを見てきただけに、大会に挑む仲間の姿と自分と闘う娘の姿に、涙が入り雑じる。
夜の海
深い暗闇が一定のリズムで
波打つのを見ていると
手招きされているようで
目をそらす
多くの感情が混ざり合った海は
より深く黒にかがやく
自転車に乗って
子供がまだ小さいころ、前乗せのチャイルドシートを着けて、自転車で買い物に出掛けていた。『レッツゴー』と言うと、『ゴーゴー』と小さな拳を突き上げる。風を切って走るのが大好きで、いつもご機嫌さんだった。
風が気持ち良すぎて、帰りはいつも寝てしまう。買い物の荷物と重いヘルメットを被りクタっとなった娘を抱えて、自転車を停めるのが大変だったな。
前乗せだから見える娘の成長と、後ろ乗せできるまで成長した娘を背後に感じ、2人乗りしていた時期を懐かしく思い出す。
心の健康
気のせいでも怠けでもない。
本人のヤル気次第でもない。
体温のように、数値で可視化できれば
心の不調は周りにも伝わるのだろうか。
頭痛や腹痛の度合い、倦怠感の程度。
本人でさえあやふやで、自分の心に
もしもしする。
麦わら帽子
20代のころ、ホームセンターで麦わら帽子と水鉄砲を購入して、仕事仲間とバーベキューではしゃいだのを思い出した。
懐かしい。若かったな。
バーベキュー慣れしている人がいて、料理上手な人もいて、至れり尽くせりで美味しいものを頂いて楽しかった。
仕事の楽しさと辛さを知って、上司や後輩との関係、同期との関係。社会人として経験するあれやこれやを、職場でアフターファイブで満喫した。
泣いたこともあったが、全てが良い経験で良い思い出と変わった。
『麦わら帽子』のお題ひとつで、久しぶりに20代を振り返り、ひとりでにんまりとした。