同情
同情する気持ちをセーブしようと
する自分がいる。
他人事ではない事実に、向き合う
ことを避け、何もできないのなら
その事実に距離をおく。
同情される側も同情する側も、
ときが解決してくれるのを待つ。
誰よりも
○○よりも……という言い方を
できるだけ避けるようにしている。
内容にもよるが、どうして基準となる
ものを出して、それよりもという
言い方をするのか。
その基準さえも、人それぞれで曖昧で。
これは、娘に言われてはっとしたこと。
誰よりもって、誰?
10年後の私から届いた手紙
10年後の私から、手紙らしきものが届いた。
でも、どうやったら中身を読めるのかもわからず、時代が追いつくまで楽しみにとって置くことにした。確かなのは、10年後も生きているということ。まずはそれで良しとしよう。
バレンタイン
いつも、食べているチョコレート
今日は、自分へのご褒美として
特別にいただく
そして、明日はいつも通り食べる
日常のチョコレートと特別なチョコレート
待ってて
子供のころ、幼なじみの友人と
オリジナル手話をいくつか作って
手話で会話をしていた。
離れていても、大きい声を出さなくても
伝えたいことを伝えられるように。
その一つに、一緒に下校するため
教室前の廊下で待っていると、
ホームルーム中の友人が
『もうちょっと待ってて。ごめん。』
と手話をしてくる。
こっちは『オッケー。待っとく。』と返す。
そんな、自分たちだけの手話で
自分たちの世界を楽しんでいた。
中学生になると、違う部活に入ったのも
あり、それぞれ違う友人が増えていき、
一緒に下校することも、自分たちの
手話で会話することもなくなった。
少しずつ関係も離れていき、お互いの
こともわからなくなっていった。
子供のころとは少し関係が変わったが、
それでも幼なじみは大切な友人に
変わりはない。