花束
専門学校の卒業式で、花束と旅行券と
皮の名刺入れをもらった。花束と旅行
券は、卒業製作で優秀賞みたいなもの
に選ばれたからだ。
だがしかし、すべてあげてしまった。
花束はお腹の大きいキレイな先生に、
旅行券は友達カップルに、名刺入れは
お父さんに。豪華な花束は、私には似
合わず恥ずかしさもあった。旅行券は、
旅館はタダでも他に交通費も食事代も
かかるから。皮の名刺入れはとても格
好良く、お父さんが喜んでくれたから。
あれが人生初めての花束だったな。
次は結婚式で、その次は退職した日。
人生の節目に、祝福の花束が。
次は……娘の結婚式で、
ご両親に感謝の花束かっ!?
スマイル
『今年は小さな幸せをいっぱい見つける!』と
年始に抱負を、私に言ってきた。
その時の笑顔が、可愛すぎた。
あなたが笑っていると、私は幸せです。
どこにも書けないこと
もし二人が、また出会ったら
それも運命だと伝えたい。
会うべくして会って
離れるべくして離れた
また会うべくして会うはず
なぜ私が知っているかって?
不思議な経験をしたから。
今はまだ伝えない。
私が何もしなくても、運命は動き出す。
時計の針
時計の秒針音が
ギクザクギクザクと時を刻む
昼間はまったく気にならないのに
夜が更けて辺りが静まりかえると
正確なリズムで響きわたる
秒針音のリズムは、心臓の脈拍に似ている
お腹の赤ん坊は、ママの脈拍を子守唄に
スヤスヤと寝ているのだろう
溢れる気持ち
この『書く習慣』で、日々の思いを
お題にのせて言葉にする度、つくづく
私は娘のことでいっぱいだと知らされる。
気付いてはいたが重症だ。
娘の言動で一喜一憂し、娘を中心に行動する。
旦那は二の次、三の次。
どんなに性格ブスで腹が立っても
可愛いところを見れるとチャラになる。
娘の為にならない甘やかしは
できるだけしないように
愛情の押し売りもしないように
心掛けている。
溢れる気持ちは、そのままに。