「旅路の果て」
遠くへ行きたい
誰もいない。1人になれる場所
何度も思う。
それでも逃げることは出来ない。
私の旅路
それはきっとまだまだ”辛い”道
それでもいつか”幸せ”があるといいなぁ
旅路の果て
それは‘’死”
きっときっと 幸せな‘’死”なんだろう。
「あなたに届けたい」
好きという2文字
私はいつになったら
言えるのかなぁ
たった2文字
でもその2文字に
たくさんの思いがある
だから待ってて
今君に届けたい
〜好き〜
家を出ると真っ白な雪で辺り一面おおわれている
彼女は、「寒いね」と僕にニコッと笑顔を向けて走り出した。
俺は聞こえるか聞こえないか程度の声で「そうだね」といい、俺も彼女の後を追いかけた。
「ねぇねぇ、雪だるま作ろう」そういう彼女に「いいよ」といい、2人で雪だるまを作った。
楽しかった!
彼女「ねぇねぇ」
俺「んっ?」
彼女「やっぱりなもなーい!」
たわいもない会話。でも横には俺の大好きな人がいる。それだけで幸せ!
彼女が急に雪になにか文字を描き始めた。
後ろからきずかれないように覗き込んだ。
(ILoveYou)と書かれていた。
俺は嬉しくてつい「俺も」と小さい声が出た。
彼女に聞こえていたらしく、彼女は首をこっちに向けて「も〜見ないでよ!」と顔を赤らめて照れている。
俺は彼女をじっと見つめていた。
そしたら、急に雪を投げてきた。
どうやら恥ずかしかったらしい。そんなとこも可愛い。俺はこの瞬間彼女を好きになってよかった。そう思った。
俺「ねぇねぇ」
彼女「ナーニ?」
俺「愛してる」
彼女「どうしたの?急に」
俺「言いたくなったw」
言った俺も照れるけど、彼女も照れてる。
お互い雪遊びを終えて 家に入り温かいホットミルクを飲んでたわいもない話をした。
いつにまして幸せな時間
外は真っ白
でもそれ以上に俺と彼女の間には、明るい光で包まれている。
「幸せ」それだけで、俺たちは生きてる
「会いたい。いつもの場所で待ってる」
彼にLINEをして街を走った。
LINEを見るとまだ見てないらしい。
「そりゃそうだよね」
雪が静かに舞う中、私の息だけが白く消えていく。
涙がポロポロと出てくる。
彼との思い出の場所
綺麗な景色を2人で見るのが大好きだった。
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既読になるはずがないよね。
だって彼はもういないもん。
2年前 彼は「好きだよ」そう言い残してこの世を去った。 交通事故。 ブレーキとアクセルの踏み間違えたおじいさんの車に跳ねられ病院に運ばれたけど、助からなかった。
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君がいなくなった世界
それはいつも真っ暗
君がいたらどんな景色でも綺麗なのに……
「会いたい」
特別な夜
静かで真っ暗な部屋に2人の淡い吐息と淡い声だけが溢れてる
外は雪が静かに降っている
2人の体温だけで温まる
「あっ…… ハァ…ハァ…」
この人は、私の恋人でも夫でもない
ただ、BARで出会ってそのまま家に連れてきた、赤の他人
いつもそう。 色んな男とヤッてる
どんな男もかわいい女だったり綺麗な女なら、ヤレる
私もそう。かっこよければ抱かれたい
でも今夜は違う。いつもなら、他の男探そうとか思うのに、今夜は全く思えない。
ただ、目の前にいる人が愛おしく感じる。
彼の必死な顔
今夜は少し特別
彼のそばにいたいと初めて思えた。
「好き」 とっさに出た言葉に彼は顔を赤らめて、恥ずかしそうにしている。
「俺もだよ」
幸せな2人 幸せな空間
2人だけの夜