12/17/2024, 10:37:49 AM
「とりとめもない話」
耳に静寂が入る
君がいた頃には有り得なかったことだ
どんなことも君となら話せた
今日の天気の話だって、君とならずっと続けられた
それでも、君の声は聞こえなくても、僕は君と話すよ
今日もお線香を用意して、君と目を合わせて
とりとめもない話をする
12/16/2024, 11:03:21 AM
「風邪」
静かな部屋に、咳と時計の針の音だけが響く
今年も僕は流行病に負けてしまった
お粥は…
そうか、今年は君がいなかった
重たい体を何とか動かし、キッチンまで進んでく
冷蔵庫を素通りし、僕はカップ麺を作る
君の手料理も、看病も、優しさも
僕は全てを失ってしまった
味のしない麺を食べて、僕はもう一眠りする
12/15/2024, 10:53:38 AM
「雪を待つ」
初雪の日、僕は君に告白をした
今年も何度目かの季節がやってきた
隣に君はいないけど
雪もまだ降っていないけど
君は、僕の心に沢山の思い出を積もらせてくれたんだ
はらりと舞い降りた雪が頬に触れ、水となって落ちていく
12/14/2024, 10:35:24 AM
「イルミネーション」
あたり1面銀色の世界に、暖かな光が咲いていく
「君と最後に見たのはいつだろう」
星空のように輝く光にそう問いかける
今年のイルミネーションも、君の笑顔には劣って見える
12/13/2024, 12:07:23 PM
「愛を注ぐ」
僕は今とても満たされている。君がいっぱいまで愛を注いでくれたから。
でもたまに空っぽになる。君が傍にいないから。君がいてくれた時は直ぐに満たされたのに。
逢いたいよ、逢いたいよ…君は今どこでどんな顔をして、どんな気持ちでいるのかな?
はやく僕の満たされきれない心を満たしてよ。