「声が枯れるまで」
叫んでたんだ
いつも心の中で
声にならない声をあげて
私は此処に確かにいる
声が枯れるまで叫んでたんだ
いつも臆病で
リアルな世界では自己主張できなくて
だから……
ネットの世界では
少しだけ勇気出してみたよ
不思議だった……
リアルで出来ない自己主張が
此処ではできていた
そして……君が見つけてくれたよ
いつも声にならない声を
拾ってくれている
だから
声が枯れるまで
此処でもう少し
想いの自己主張を叫ぼうと想うんだ
「忘れたくても忘れられない」
忘れたくても否が応でも
瞳は、耳は、鼻は
あなたの姿、声、匂い、感触
その全て
五感で憶えてしまっている
脳に
あなたの全てが貼りついて
もう、すでに私の一部となっている
忘れかたを教えてよ
それは、懇願
だけども
願いは叶わはなくてもいいとさえ思う
そんな矛盾が ぐるぐる
頭の中、ぐるぐる
ずるい人だ
私はあなたの事
忘れたくても忘れられないのに……
あなたは私の事など
すでに忘れ去ってるのでしょう
あなたの中に私はいない
私の中にはあなたがいる
私の中であなたは
まだ鮮明な記憶として生きている
忘れたくても忘れられない
忘れてあげない……
そんな女々しい心、抱えて
生きていくの
あなたのぶんまで
「きっと明日も」
今日は一つ歓び見つけたよ
ちっちゃな幸せ
きっと明日もこんにちは
別の歓び待っている
そうして日々が繫がっていく
「秋🍁」
何気なく空を見上げたら
空が高く感じられて
そこには鰯雲が広がってた
何気なく私の頬をくすぐる風は
いつもよりちょっぴり ひんやりして
稲穂の薫りを運んでくるの
くしゅん、と止まらなくなるクシャミ
笑うかのようにコスモス揺れる
畦道には真っ赤なお花が一列に並んで
咲き乱れる姿は まるで赤い星の天の川
どこかの誰かの恋心
届けとばかりに一面に
過ぎ去りし夏を探してみたけれど
どこにもいないの 見当たらないの
あぁ やっぱりお別れなんだね 夏
かわりに 小さな秋を見つけたよ
空に 大地に
空と大地の中間に混ざる薫りも
もう秋なんだね 秋なんだよね
季節は巡ってる もうすぐしたら
葉も、はらはらと降るでしょう
新しく生まれ変わる準備の為に
みんな みんな 前に進んでる
私も……
「窓から見える景色」
薄暗い部屋
仄かに明るくする光
今の僕には眩しいから
時々目を逸したくなる
窓から見える景色の
正体は知ってる
自信がないから
窓から漏れる光を遠目から眺め
或いは時々 景色を眺めるだけ
それじゃ、いけないって
答えはもう出てるのに
今日は少し窓に近づいてみようか
今日は少し窓を開けてみようか
そして
手を伸ばしてみようか
窓から見える景色
それは 僕の憧れ 僕の願望